イギリス・ロンドンで開催されている「ウインブルドン」(7月1~14日/グラスコート)の女子シングルス2回戦で、グランドスラム大会優勝歴2回のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)、第3シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)、第8シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が勝利をおさめたが、簡単に3回戦進出を決めたのはそのうちふたりだけだ。

 2012年、2013年オーストラリアン・オープン優勝者のアザレンカは、アイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア)を6-2 6-0で下し、プリスコバはオリンピック金メダリストのモニカ・プイグ(プエルトリコ)を6-0 6-4で退けた。

 一方、スビトリーナはマルガリータ・ガスパリアン(ロシア)に対して第2セットで敗戦まであと2ポイントと迫ったが、5-7 6-5となったところでガスパリアンが故障で途中棄権したため最終的に勝つことができた。

 ガスパリアンは故障したとき、第2セット5-5の0-15でサービスを打っていた。

 彼女はサービスを打ったあとに右の太腿をつかみ、結局コートに倒れてベースライン沿いに横たわった。トレーナーがガスパリアンを診察し、スビトリーナはネットの向こうからやってきてガスパリアンにミネラルウォーターのボトルを運んで様子を見た。

「脚がつったときにはたくさん水を飲まなければならないのは知っている。筋肉が硬直してしまっている訳だから、たくさん水分を摂取するのは重要なの」とスビトリーナはそのときのことを説明した。

「だから私は彼女に水をあげたのよ。だって、誰も何もしてあげていなかったから。私たちは助けようとしていたけど、でもすぐに素早く反応するのは難しいことよね」

 プレーが再開されたとき、スビトリーナはブレークを果たして6-5とリードして第2セットを取るため自分のサービスゲームに入ったが、40-15とセットポイントを握ったところでガスパリアンが棄権を決めた。

 元世界1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)はミハエラ・ブザネスク(ルーマニア)を6-3 4-6 6-2で倒し、やはり3回戦に駒を進めた。

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