「世界1位になってもやり方は同じ」バーティが初戦に勝利 [ウインブルドン]

イギリス・ロンドンで開催されている「ウインブルドン」(7月1~14日/グラスコート)の1番コートで、アシュリー・バーティ(オーストラリア)が世界ランク1位となって初めての試合を戦い、勝利をおさめた。

 ウインブルドン前哨戦のバーミンガムで優勝し、フレンチ・オープン優勝の勢いを裏付けた第1シードのバーティは、火曜日の女子シングルス1回戦でジェン・サイサイ(中国)を6-4 6-2で下して連続13試合目の勝利を挙げて2回戦に進出した。

「信じられないような気持ちよ」とバーティは世界1位としてウインブルドンでプレーすることについて語った。

「正直言って、少し奇妙な感覚だわ。でも、私はまったく同じやり方で自分の仕事に取り組むよう努めている」

 バーティはまた、こうも言った。

「私たちがプレーする、この神聖なる芝は尊いものよ。そして美しいわ。私はすべての瞬間を楽しまなければいけない」

 前年度覇者のアンジェリック・ケルバー(ドイツ)はタチアナ・マリア(ドイツ)を6-4 6-3で倒し、やはり2回戦へ駒を進めた。

「正直に言うけど、前年度優勝者として試合に臨んだという理由から、私は本当にナーバスになっていた。それは本当に特別なことだから」とケルバーは試合後に明かした。

「センターコートに歩み入り、そこでふたたびプレーする…多くの感情、思い出が蘇ってきた」

 バーティとケルバーはともに、女子のドローの同じ4分の1のブロックにいる。つまりふたりは、準々決勝で当たる可能性があるということだ。ウインブルドンで7度優勝を遂げているセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)もまた、このクォーター(ドローの4分の1)に入っている。

 第11シードのセレナはこの日、ウインブルドンで8度目のタイトルを目指す戦いをセンターコートで始め、予選勝者のジュリア・ガット モンティコーネ(イタリア)を6-2 7-5で倒した。

 セレナは、第2セット6-5から迎えた相手のサービスゲームでブレークチャンスをつかみ、最初のマッチポイントでドロップショットを追って前に出ると、4本目のボレーを苦しみながらも決めて勝利をつかんだ。

 やはり同じ厳しいクォーターに入っていた2017年ウインブルドン優勝者のガルビネ・ムグルッサ(スペイン)は、初戦を切り抜けることができなかった。また、2004年ウインブルドン優勝者のマリア・シャラポワ(ロシア)も同様だった。

 第26シードのムグルッサは、予選勝者のベアトリス・アダッド マイア(ブラジル)に4-6 4-6で敗れた。ポリーヌ・パルメンティエ(フランス)に対して第2セット5-3リードから自分のサービスを迎えたシャラポワは、そのセットを落としたあとに最終セットで一方的に押され、6-4 6-7(4) 0-5とされた時点で左手首の故障を理由に途中棄権した。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はアシュリー・バーティ(オーストラリア)(撮影◎小山真司)

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