大坂が18歳の新人相手に苛立ち見せるも試練を克服「受け身になり過ぎた」 [USオープン]

今年ふたつ目となるグランドスラム「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月31日~9月13日/ハードコート)の女子シングルス3回戦で、第4シードの大坂なおみ(日清食品)は第2セットの終盤のあるフォアハンドのミスのあとにラケットを叩きつけた。それからバックハンドをミスしてそのタイブレークを手放してしまったあと、それをベースライン付近で投げ飛ばした。

 ときに大坂にとってそのようなリアクションは、続いて正しいことをするために必要なものなのかもしれない。そして少し驚くべきことだが、彼女はこの試合で得られるすべての後押しを必要としていた。

 18歳の新人を相手にした元世界ランク1位の大坂は、最終的にこの競った戦いを一方的な勝利に変える方法を見つけ出した。彼女は最後の5ゲームを連取して、マルタ・コスチュク(ウクライナ)を6-3 6-7(4) 6-2で振りきった。コスチュクはこれが2度目のグランドスラム本戦出場で、対する大坂はすでにグランドスラムを2度制していた。

USオープン2020|トーナメント表

「プレーしているとき、正直言って私は自分を罵っていた」と大坂は試合後のオンコートインタビューの際に話した。「私が何を言っていたか、知らないほうがいいと思うわ」。

ラケットに苛立ちを吐き出したあと、大坂はチェンジコートの間に白いタオルを頭に被って座っていた。

「それは私が極度の怒りとフラストレーションを感じているときにやることなの」と彼女は明かした。

 それでも彼女は、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックに強いられた5ヵ月以上の中断後にツアーが再開されてからの戦績を7勝0敗とした。

 金曜日に4回戦に進んだもうひとりの元チャンピオンは、2016年優勝者のアンジェリック・ケルバー(ドイツ)だった。

 第17シードのケルバーはこの日、20歳のアン・リー(アメリカ)を6-3 6-4で下した。ケルバーの次の相手は、もうひとりの地元選手で第28シードのジェニファー・ブレイディ(アメリカ)に決まった。ブレイディはその前のラウンドで第1シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)を倒す番狂わせを演じたカロリーヌ・ガルシア(フランス)を6-3 6-3で破り、同大会で3年ぶりの16強入りを決めた。

 大坂の次の相手は、ハードヒッターのアネット・コンタベイト(エストニア)だ。第14シードのコンタベイトは第24シードのマグダ・リネッテ(ポーランド)を6-3 6-2で退け、体力を温存することができた。

 この日最後に行われた女子の試合では、第6シードでウインブルドン優勝歴2回のペトラ・クビトバ(チェコ)が世界ランク63位のジェシカ・ペグラ(アメリカ)に6-4 6-3でストレート勝ちをおさめた。彼女は次のラウンドで、マディソン・ブレングル(アメリカ)との地元勢対決を6-2 6-4で制した93位のシェルビー・ロジャーズ(アメリカ)と対戦する。

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