首と肩に異変のジョコビッチ、準決勝はチチパスと対戦 [フレンチ・オープン]

今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)の男子シングルス準々決勝に臨んだノバク・ジョコビッチ(セルビア)が最初に示したトラブルの徴候は、彼がフィリップ・シャトリエ・コートに入ってきたときに首の後ろにかなり大きいベージュのテープを張っていたことだった。

 次の徴候は、第17シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)に対するその準々決勝の最初のポイントで目にされた。ジョコビッチはトスを落とし、サービスのモーションを途中で放棄したのだ。

 間もなくジョコビッチは左腕を曲げたり伸ばしたり、腕をラケットで叩いたりし始めた。水曜日の夜にスローなスタートを切ったジョコビッチはトレーナーからマッサージを受け、自ら立ち直ってカレーニョ ブスタを4-6 6-2 6-3 6-4で倒し、ロラン・ギャロスで10度目となる準決勝に駒を進めた。

「今日はコートに出てきたときに、間違いなくあまりいい気分ではなかった。ウォームアップのときにいくつかのことが起きたんだ」と世界ランク1位のジョコビッチは詳細には触れずに打ち明けた。

「首と肩にちょっとした問題があったんだ。言うのはそれだけにしておくよ。あまり踏み込んで話したくはないんだ。僕はまだ大会でプレー中だから、あまり明かしたくないんだ。気分は悪くないよ。大丈夫だ」とジョコビッチは説明した。

「試合が進むにつれて身体が温まり、痛みが消えていったんだ。おかげでいいプレーができるようになり、気分もよくなっていったよ」

フレンチ・オープン2020|トーナメント表

 彼は右利きだが、左側も重要だ。彼は両手打ちバックハンドを打つとき、またサービスのトスアップの際に左腕を使う。彼のプレーを妨げたものが何であれ、そして痛みのレベルがどれほどであれ、その問題は少なくとも彼の注意を散漫にさせていた。

 対峙したカレーニョ ブスタはと言えば、彼は何が起こっていたのかについて少なくとも多少の疑問を感じていた。

「プレッシャーか何かじゃないのかな…。だって彼は普通にプレーしていただろう?」とカレーニョ ブスタはコメントした。「彼が痛みを感じていたかなんて、僕には分からないよ。彼に聞けば?」。

 この日の試合は、ジョコビッチが苛立ってボールを後方に打った際に誤って線審にぶつけて失格負けとなった先月のUSオープン4回戦と同じカードだった。この失格は敗戦として記録され、2020年のジョコビッチの戦績(36勝1敗)の唯一の汚点となっている。

「もうそのことは乗り越えた」と彼は断言した。「もうそれについてはまったく考えていない。0%だ」。

 確かにジョコビッチはそのエピソードを過去に葬っているようで、それ以降にプレーした10試合のすべてに勝っている。

 この水曜日まで、ジョコビッチは今大会で1セットも落としていなかった。彼は回復するための1日を経て、準決勝に臨むことになる。今大会でのジョコビッチは2016年に続く2度目、グランドスラムで18回目の優勝を目指している。

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