ジョコビッチが「ダブルゴールデンマスターズ」の偉業を達成、今季無敗のままUSオープンへ [ウェスタン&サザン・オープン]

ATPツアー公式戦の「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・ニューヨーク/8月22~28日/賞金総額467万4780ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が1セットダウンから巻き返してミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を1-6 6-3 6-4で倒し、単独トップだったラファエル・ナダル(スペイン)と並ぶ35回目のマスターズ制覇を果たした。試合時間は2時間。

 ラオニッチに負けたことのないジョコビッチは、同対戦での連勝記録を「11」に伸ばした。今シーズンは1月にオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)の準々決勝で対戦し、ジョコビッチが6-4 6-3 7-6(1)で勝っていた。

ウェスタン&サザン・オープン2020|PHOTOアルバム

 ウェスタン&サザン・オープンに3年連続14回目の出場となった33歳のジョコビッチは2018年に初めてタイトルを獲得し、前人未到のマスターズ全大会制覇の偉業を成し遂げた。今回2度目の優勝を飾ったことで、9大会あるATPマスターズ1000の大会をそれぞれ2度以上制す「ダブルゴールデンマスターズ」を達成した。

 今大会でのジョコビッチは、初戦となった2回戦で予選勝者のリカルダス・ベランキス(リトアニア)を7-6(2) 6-4で、3回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したテニス・サングレン(アメリカ)を6-2 6-4で、準々決勝でヤン レナード・ストルフ(ドイツ)を6-3 6-1で、準決勝では第8シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)を4-6 6-4 7-6(0)で破って決勝進出を決めていた。

 ジョコビッチは昨年11月から続いている連勝記録を「26」に伸ばし、今季無敗のままUSオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)を迎えることになった。

 このあとに行われた男子ダブルス決勝では、パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)/アレックス・デミノー(オーストラリア)がジェイミー・マレー/ニール・スクプスキー(ともにイギリス)とのノーシード対決を6-2 7-5で制して栄冠に輝いた。

男子ダブルスで優勝したパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン/左)とアレックス・デミノー(オーストラリア)(Getty Images)

 本来であればオハイオ州シンシナティで開催されるこの大会は、パンデミックの中で管理された環境を生み出すために今年は例外的にUSオープンの会場であるUSTAビリー ジーン・キング・ナショナルテニスセンターで行われた。このふたつのハードコートの大会は無観客で行われ、異例のダブルヘッダーを形成している。

 今季のグランドスラム2大会目となるUSオープンは、8月31日に開幕する。(テニスマガジン)

※トップ写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)
NEW YORK, NEW YORK - AUGUST 29: Novak Djokovic of Serbia celebrates his win over Milos Raonic of Canada in the men's singles final of the Western & Southern Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on August 29, 2020 in the Queens borough of New York City. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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