首の痛みを乗り越えたジョコビッチが6ヵ月ぶりのツアー公式戦の初戦に勝利 [ウェスタン&サザン・オープン]

ATPツアー公式戦の「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・ニューヨーク/8月22~28日/賞金総額467万4780ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、トップ2シードの明暗が分かれた。第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が3回戦に勝ち進んだが、第2シードのドミニク・ティーム(オーストリア)はフィリップ・クライノビッチ(セルビア)に2-6 1-6で完敗を喫した。

 その月曜日の夜はトレーナーを2度呼んでマッサージを受けたほど首の痛みに煩わされながら、ジョコビッチは7度のダブルフォールトを犯して各セットで先にブレークを許したが、それでもその都度巻き返した。彼は最後の4ゲームを連取して予選勝者のリカルダス・ベランキス(リトアニア)を7-6(2) 6-4で倒し、今大会で多発している番狂わせを回避したのである。

ウェスタン&サザン・オープン2020|PHOTOアルバム

 世界ランク1位のジョコビッチは新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによる中断を経て、約6ヵ月ぶりのATPツアー公式戦を戦った。彼は首の痛みを理由に、日曜日に予定されていたダブルスの試合を棄権していた。

「僕はそれについて、日常的に対処しようとしているんだ。ここ3、4日は、ずっとそんな感じだった」とジョコビッチはコメントした。

 それでもジョコビッチは今シーズンの戦績を19勝0敗とし、1週間後に開幕するUSオープンのための準備を進めている。彼はここ8つのグランドスラム大会で6度目の優勝を目指している。

 フラッシングメドウのUSTAビリー ジーン・キング・ナショナルテニスセンターはパンデミック対策のために無観客で開催する異例のダブルヘッダーの一環として、本来であればオハイオ州シンシナティで行われるウエスタン&サザン・オープンの会場ともなっている。

 ポイント間に首を曲げたり伸ばしたりしていたジョコビッチは、第1セットのあとにトレーナーを呼んた。彼はマッサージしてもらっている間に医療マスクと防護用の眼鏡を身に着けて仰向けに横たわっていたにも関わらず、何とか試合を切り抜けた。

 ツアーが休止されている間、ジョコビッチは6月にセルビアとクロアチアで自身が主催したチャリティ大会に出場し、ウイルス検査で陽性と診断された。その大会はソーシャルディスタンスなどコロナ関連の予防措置が取られておらず、複数の感染者を出して非難された。

 ジョコビッチは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したテニス・サングレン(アメリカ)と対戦する。サングレンはこの日、15本ものダブルフォールトを犯した第15シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)に6-7(4) 6-2 7-6(5)で競り勝った。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はベンチでトレーナーのマッサージを受けるノバク・ジョコビッチ(セルビア)
NEW YORK, NEW YORK - AUGUST 23: Novak Djokovic of Serbia receives treatment from ATP trainer Clay Sniteman betweens games while playing Ricardas Berankis of Lithuania during the Western & Southern Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on August 24, 2020 in the Queens borough of New York City. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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