16歳ガウフが第2シードのサバレンカを倒して準々決勝へ [トップシード・オープン]
WTAツアー公式戦の「トップシード・オープン」(WTAインターナショナル/アメリカ・ケンタッキー州レキシントン/8月10~16日/賞金総額22万5500ドル/ハードコート)の女子シングルス2回戦で16歳のコリ・ガウフ(アメリカ)が不安定なサービスの調子を克服し、第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)を7-6(2) 4-6 6-4で倒して準々決勝に進出した。これは彼女にとって、トップ15の選手に対する3度目の勝利だった。
この試合でのガウフは10本のダブルフォールトを犯し、自分のサービスゲームを7度ブレークされた。
「私が思うに、サービス以外はすべて『A』だったわ」とガウフは試合後にコメントした。
サービスの不調にも関わらず、彼女はハードヒッターのサバレンカに対して安定感のあるベースラインプレーを武器に踏ん張り続けた。この試合でのサバレンカはガウフを上回る14度のダブルフォールトを犯し、そのうち4本は1ゲームの中で起きていた。
3時間近くかかったこの試合は、かなり破天荒なものだった。WTA(女子テニス協会)が今季から試験的に採用した新ルール下ではどのようなコーチングが許されるのかについて、ガウフと彼女の父が主審と話し合いを始めたときにちょっとした混乱が起きた。
しかし試合中にガウフがもっと心配していたことは、自分のサービスゲームでいかにしてポイントを始めるかについてだった。ある時点で彼女は、「いい加減にファーストサーブを入れなければいけない。さあ、やるのよ」と自分に言い聞かせていた。
第2セットを落としたあとのプランは「とにかく落ち着いて、冷静さを保つこと」だったとガウフは試合後のオンコートTVインタビューで明かし、「そして、彼女に多くのボールをプレーさせることだった」と語った。
そしてそれは、功を奏した。
新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが起こってからアメリカ合衆国で開催された初のツアー公式戦の出場者の中で、世界ランク11位のサバレンカは同9位のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)に次ぐ上位選手だった。一方のガウフは現在53位だが、大会後にはトップ50に戻る見込みとなっている。
ガウフは金曜日に予定されている準々決勝で、第8シードのオンス・ジャバー(チュニジア)と対戦する。ジャバーはこの日、予選勝者のオルガ・ゴボルツォバ(ベラルーシ)に3-6 6-2 6-4で競り勝った。元世界35位で31歳のゴボルツォバは、WTAツアーで2014年以来の8強入りを目指していた。
同じボトムハーフ(ドローの下半分)のもうひとつの準々決勝は、マリー・ブーズコバ(チェコ)とジェニファー・ブレイディ(アメリカ)の顔合わせとなった。ブーズコバがアンナ・ブリンコワ(ロシア)を6-4 6-2で下して第3シードのジョハナ・コンタ(イギリス)に対する番狂わせがまぐれでなかったところを示し、ブレイディは第6シードのマグダ・リネッテ(ポーランド)を6-2 6-3で退けた。
木曜日には2回戦残り4試合が行われることになっており、セレナとビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)との間の31度目の姉妹対戦は第2試合に予定されている。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はコリ・ガウフ(アメリカ)
LEXINGTON, KENTUCKY - AUGUST 12: Cori Gauff celebrates after defeating Aryna Sabalenka of Belarus 7-6, 4-6, 6-4 during day three of the Top Seed Open at the Top Seed Tennis Club on August 12, 2020 in Lexington, Kentucky. (Photo by Dylan Buell/Getty Images)
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