「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月1~14日/グラスコート)の男子シングルス決勝ーー競り、緊迫し、素晴らしかった4時間57分を通し、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とロジャー・フェデラー(スイス)は前例のない第5セットのタイブレークが彼らの思い出深きウインブルドン決勝に決着をつけるまで、延々とプレーしながら交互にリードを交わし合った。

 最後に勝者として浮上したのは、カムバックして7-6(5) 1-6 7-6(4) 4-6 13-12(3)でフェデラーを振りきったジョコビッチのほうだった。彼は、決勝でマッチポイントをしのいだあとにウインブルドンで優勝した71年ぶりの男となった。

「この手の試合でひとりが負けなければならないというのは、不幸なことだ」とジョコビッチはコメントした。

 最終セット8-7から2つのマッチポイントに直面したあと、彼は通算5度目、そして2年連続となるタイトルを獲得した。

 この勝利で彼は16度目のグランドスラム・タイトルを獲得し、テニス史上で彼の前にいるたったふたりの男にまた一歩近づいた。フェデラーは20タイトルを保持し、ラファエル・ナダル(スペイン)は18タイトルだ。

「僕はただ、本当に素晴らしい好機を逃してしまったと感じている」とフェデラーは漏らした。彼は実際、獲得ポイントの総数で218対204と、14ポイントも勝っていたのだ。

「信じられないよ」

 2000年代初めから、フェデラーはグラスコートを支配してきた。2003年からウインブルドンで8度優勝し、この試合は彼にとって記録的12度目の決勝進出だった。しかし今、ジョコビッチはフェデラーに対してウインブルドン決勝で3勝0敗であり、すべてのラウンドでの5セットマッチで4勝0敗だ。

 しかしながら、これは他のそれとは違っていた。

 これは、2009年ウインブルドン決勝でのアンディ・ロディック(アメリカ)に対するフェデラーの第5セット16-14の勝利を彷彿させるものだったとはいえ、そのスコアはもはや不可能だった。

 オールイングランド・クラブは今年から、“永遠に終わらない試合”を廃止するため、最終セットが12-12となった場合はタイブレーク(7ポイント先取、2ポイント差をつける)を実施するようルールを変更していたからだ。

 最終セットのあるポイントで、ジョコビッチは主審のダミアン・スタイナーに、“変更は10-10でタイブレークだったか”と尋ねた。その後、ジョコビッチが自分のサービスをキープして11-10とリードしたときには、今度はスタイナーが混乱し、“11-9”と言いかけて慌てて言い直した。

 このセットアップの変更をどう思うか聞かれたフェデラーは、「どんなルールであろうと受け入れる」と答えた。

「だから、それだけだ」

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