ジョコビッチが歴史的決勝でフェデラーに勝ち、5度目のタイトル [ウインブルドン]

 決勝を戦ったフェデラーとジョコビッチは、技術同様にスタミナと集中力のテストとなったこの試合の中でお互いの限界を押し広げ合った。

 これは1870年から行われているウインブルドンの歴史上もっとも長い決勝であり、2008年のナダルのフェデラーに対する5セットの末の勝利の記録を9分破ることになった。

 その試合同様、この戦いも何年にも渡って語り継がれることだろう。

「僕は忘れるよう努めるよ」とフェデラーはジョークを言った。1ヵ月もしないうちに38歳になる彼は、勝っていればプロ化以降の時代で最年長のグランドスラム・チャンピオンとなっていたはずだった。

「素晴らしい試合だった。長く、すべてがあった。僕は僕なりのチャンスを手にしていた。彼も同様だった。僕らは素晴らしいテニスをプレーしたと思う。ある意味では、僕は自分のパフォーマンスをすごくうれしく思ってもいる」とフェデラーは表彰式の間に語った。

「でもノバク、おめでとう。すごかったよ。よくやった」

 まず、劣勢に陥り続け、それからカムバックし続けたのはフェデラーのほうだった。彼は3セットで勝つ可能性にさえかなり迫りながらも、2度に渡ってセットでリードされた。

 彼は第1セットで、7度に渡ってセットを取るまであと2ポイントのところにこぎつけたが、そうすることができなかった。彼は第3セット奪取まであと1ポイントだったが、そこでも一歩足りなかった。

 それからフェデラーは、第5セットのるつぼで先にブレークされた。そしてその後、8-7からの自分のサービスで40-15と勝利まであと1ポイントに迫り、優位に立ったかに見えたあとに彼はよろめいた。

 最初のチャンピオンシップ・ポイントでフェデラーはフォアハンドをワイドに外し、次のポイントではジョコビッチがフォアハンドでクロスのウィナーを決めた。ほどなくしてジョコビッチはブレークバックし、彼らはさらに45分間プレーすることになった。

「あれらのチャンスがあっただけに、辛い」とフェデラーは悔しさをにじませた。

 これ以前にもジョコビッチは、フェデラーに同じ苦しみを課した。2010年と2011年のUSオープンでも、ジョコビッチは2つのマッチポイントを消し去って巻き返し、そして勝っていたのだ。

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