男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月10~17日/賞金総額900万ドル/室内ハードコート)の大会3日目はグループ・ビヨン・ボルグのラウンドロビン(総当たり戦)第2戦が行われ、第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)と第5シードのドミニク・ティーム(オーストリア)が勝ち星を挙げた。

 流れが何度か変わり、3時間近くをかけて観客を大いに楽しませたそのシーソーゲームで、ティームは第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)に6-7(5) 6-3 7-6(5)で競り勝ちグループ突破を決めた最初のプレーヤーとなった。

 この試合でのティームは、ジョコビッチさえが対処しきれないほど多くのパンチを繰り出した。

「恐らくこれは、これまでのキャリアで最高の試合だった」とフレンチ・オープンで2度準優勝しているティームはコメントした。「これは、大きな大会でときおり起こる古典的名勝負という感じの試合だった。彼がリードし、それから僕がリードし、彼に見事なポイントが出たと思ったら僕に素晴らしいポイントが出たりと、すべての要素があった試合だった」。

 第3セットでブレークダウンから2度巻き返したジョコビッチはタイブレークで一時4-1とリードしていたが、ティームはそこから5ポイントを連取した。彼はこの試合で記録したウィナーの合計数を「50」とし、2つ目のマッチポイントをものにした。

「対戦相手がすべてのショットで攻撃してくるような試合を経験したことは、そんなに多くないと思う」とジョコビッチは振り返った。「この日の彼は、信じがたいほど素晴らしかった」。

 この結果でジョコビッチ対フェデラーの試合の勝者が、ティームに続いてグループ・アンドレ・アガシから準決勝に進出することになった。これは、大いに期待されたウインブルドン決勝の再現だ。

 アフタヌーンセッションでフェデラーは第8シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を7-6(2) 6-3で破っており、これで直接対決前の彼とジョコビッチのグループでの成績はともにに1勝1敗となった。

 ティームはフェデラーとジョコビッチに勝って2勝0敗とし、一方のベレッティーニは0勝2敗で勝ち上がりはもはや不可能となった。

画像: 初出場のマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)はラウンドロビン2連敗で準決勝進出の可能性が消滅 LONDON, ENGLAND - NOVEMBER 12: Matteo Berrettini of Italy reacts in his singles match against Roger Federer of Switzerland during Day Three of the Nitto ATP World Tour Finals at The O2 Arena on November 12, 2019 in London, England. (Photo by Justin Setterfield/Getty Images)

初出場のマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)はラウンドロビン2連敗で準決勝進出の可能性が消滅
LONDON, ENGLAND - NOVEMBER 12: Matteo Berrettini of Italy reacts in his singles match against Roger Federer of Switzerland during Day Three of the Nitto ATP World Tour Finals at The O2 Arena on November 12, 2019 in London, England. (Photo by Justin Setterfield/Getty Images)

 ATPファイナルズでふたり合わせて「11」のタイトルを獲得しているジョコビッチとフェデラーの対戦は、それでなくともこのグループ戦のハイライトとみなされていた。しかし準決勝行きの切符がかかった今、この対決は一層の注目を浴びる大一番となった。

 フェデラーにとっては、ふたつのマッチポイントを握りながらフルセットのタイブレークの末に12-13(3)で敗れたウインブルドンの雪辱という刺激も加味されることになる。

「実際、彼とふたたびプレーするというのは僕にとっていいことだ」とフェデラーは語った。「ウインブルドンでの敗戦を乗り越えるのに、おそらく数日、最大で数週間が必要だった。でも僕の側では、すべてが洗い流されたと思う。あれから、多くの水が橋の下を流れていった」。

 同大会にフェデラーが出場した過去16度の機会で準決勝に至れなかったのは一度だけで、それは2008年のことだった。年末世界ランク1位を狙うジョコビッチは、ATPファイナルズで最多記録を持つフェデラーに並ぶ6度目のタイトル獲得を目指している。


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