ラファエル・ナダル(スペイン)は約7ヵ月の休止期間を経て、来週のイタリア国際でのコート復帰を視野に準備を進めている。

「フォロ・イタリコ(ローマにあるイタリア国際の会場)はいつも僕にとって特別な場所であり、プレーなしの長い休止期間後に僕がプレーする最初の大会だということで、今年はいっそう特別となるよ」とナダルは火曜日に行われた大会のプレゼンテーションで流されたビデオメッセージの中でコメントした。彼はローマの大会で、大会史上最多記録となる9度の優勝を遂げている。

 新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックに関する懸念を理由に、ナダルは現在進行中のUSオープン参加のためにニューヨークに行かないほうがよいという判断を下した。彼が最後に公式戦でプレーしたのは、2月にタイトルを獲得したメキシコ・アカプルコのハードコート大会に遡る。

 そのため通常の5月から延期されて9月14日から21日にかけて行われるイタリア国際は、ナダルにとって同月末のフレンチ・オープンに向けての貴重な準備の場となる。不運ないきさつからUSオープンで失格となった世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)もまた、同大会にエントリーしている。

 男子はトップ20のうち19人が出場を予定しており、唯一抜けているのは故障から回復過程にあるロジャー・フェデラー(スイス)だけだ。世界4位のフェデラーは右膝に2度目の手術を受けたことで、2021年シーズンまでプレーしないことを発表していた。

 4度の優勝経験を持つセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は、トップ10のうち9人がエントリーしてる女子ドローの花形スターだ。女子で欠場することになった唯一のビッグネームである世界1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)は、イタリア国際やフレンチ・オープンのために渡欧しないと発表した際にCOVID-19に関わる健康リスクを理由に挙げた。

 フォロ・イタリコでは試合を観戦するためにファンが会場内に入ることは許されず、プレーヤーはUSオープンと類似した『バブル』と呼ばれる安全地帯の中で行動することになる。大会に参加している選手やコーチおよび関係者たちは、頻繁にウイルス検査を受けなければならない。

 ニューヨークや他のエリアから移動してくる選手たちは、検査で陽性とならない限り通常の旅行者に課される14日間の検疫期間の義務の対象とされることはない。

 無観客開催でチケット販売がないため、大会の賞金は昨年と比べて40%ダウンとなる。

「我がテニス連盟への財政的ダメージは膨大です」とイタリアテニス連盟会長のアンジェロ・ビナーギ氏は明かした。ビナーギ会長は数日前までラツィオ州の地方政府が限られた人数の観客を許可することに希望を抱いていたが、その願いは叶わなかった。

「他の多くの大会がそうしたように、財政的には大会をキャンセルするほうが理にかなっています」とビナーギ会長は語った。

 ビナーギ会長はまた、ATPツアーが10月にサルデーニャで開催を予定している今年のみの新大会を承認することを期待していると言い添えた。(APライター◎アンドリュー・ダンプ/構成◎テニスマガジン)

※写真は昨年の男子シングルス表彰式でのラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)


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