今年ふたつ目となるグランドスラム「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月31日~9月13日/ハードコート)の大会12日目は、男子シングルス準決勝と女子ダブルス決勝などが行われた。

 第2シードのドミニク・ティーム(オーストリア)はその金曜日の夜、前年の準優勝者で第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を激戦の末に6-2 7-6(7) 7-6(5)で倒し、先に終わった準決勝よりもはるかに壮観な試合に勝った。

 メドベージェフは第2セットと第3セットでそれぞれセットポイントを握ったが、ティームがその双方で踏ん張り抜いた。結局ストレートで勝利をおさめたティームは、ここまで0勝3敗のグランドスラム決勝での戦績を変えるためのチャンスを手に入れた。彼はここ2年のフレンチ・オープン決勝で2度ラファエル・ナダル(スペイン)に敗れ、2月のオーストラリアン・オープン決勝ではノバク・ジョコビッチ(セルビア)に退けられていた。

「僕はこういったビッグマッチが大好きだ――スタジアムが満席だと尚更だけど、非常に多くのテレビ視聴者の前で戦うのもまた素晴らしいことだよ」とティームはコメントした。「僕はこういう試合のために練習し、そしてオフシーズンにもずっとハードワークを積んできたんだ」。

 今大会でのメドベージェフは、ティームと対戦するまで1度もセットを落としていなかった。彼は準決勝前に3度しかサービスゲームを落とさなかったが、それは準決勝で許したブレーク数と同じ数だった。

 1年前のフラッシングメドウにおける彼のターニングポイントを彷彿させるエピソードの中で、メドベージェフは第1セットに主審のダミアン・ドゥミュソワ氏――そう、2019年にボールパーソンからタオルをむしり取ったことについて注意したのと同じ人物だ。彼はこの行為で観客からブーイングを受けた――とグランドスラムのスーパーバイザーであるウェイン・マッケウェン氏と言い争った。

 今回の出発点は、メドベージェフが規定時間内にチャレンジしたか否かに関するドゥミュソワ氏との口論だった。メドベージェフはボールのマークをより近くから見るためにネットの向こう側まで歩いていき、コードバイオレーションを受けた。そのため彼は、「なんでだ? あなたが賢くないからか?」と言って主審をなじり始め、ある時点で「USオープンはジョークだな、そうだろ?」などと悪態をついた。

 それから彼はコートサイドにいたマッケウェン氏に注意を向け、皮肉を込めて言葉をやわらげてこう言った。

「申し訳ない。僕は誰かを殺したみたいだ。ですよね? ネットの向こう側に行くとは悪いことをしてしまった。謹んで謝罪します。ネットの向こう側に行ったことに対して、心からお詫びしたい。ああ、何てことだ」

 試合後にもメドベージェフは、変わらず自分が正しいと考えていた。

「僕が何をしたっていうんだ? 僕が誰かを傷つけたか? 何が無礼なことをしたか?」と彼は主張したが、あそこまで腹を立てるべきではなかったということは認めた。

「あれで集中力を失ってしまった」とメドベージェフは悔やんだ。

 そのときティームは4-2でリードしており、そのセットを迅速に駆け抜けた。メドベージェフは第2セットの早い段階でブレークを果たし、5-3リードからのティームのサービスゲームで2ポイントを先取していた。彼はセット奪取まであと2ポイントと迫ったが、そのチャンスをものにすることができなかった。メドベージェフはタイブレークで6-5とセットポイントを握ったが、そこでもチャンスをつかみ損ねた。


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