テニスツアー再開は極めて困難とナダル「2020年は事実上失われてしまった」

もし選択権を与えられるなら、ラファエル・ナダル(スペイン)は2021年から通常通りシーズンを再開できるように今季を完全にキャンセルするだろうと答えた。

 グランドスラムで「19」のタイトルを獲得した33歳のナダルはもちろん今年中にプレーを再開できるよう願っているが、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックのためにそれが実現するか確信が持てないと疑念を抱いていた。

「僕なら迷いなく、2021年に向けて準備するという策を選ぶね」とナダルは『エル・パイス』や他のスペインの新聞が火曜日に掲載したインタビューの中でコメントした。「僕はオーストラリアン・オープンよりも、今年の後半に起こることについて心配している。2020年は事実上失われてしまったと僕は考えており、来年を普通に始められるよう願っているんだ」。

 テニス選手は大会のために国から国に人が移動しなければならず、ナダルはこのパンデミックの中で安全にテニスツアーを再開することは極めて困難であると考えていた。

「嘘をつくつもりはないけど、悲しいことに僕らは自分たちの人生の1年を失いつつあるんだ」とナダルは語った。「そして33歳や34歳ともなると、その1年は前途洋々の未来が待っている20歳のときよりもずっと価値があるものなんだ」。

 少し前にナダルは、長期間に渡ってしっかりしたトレーニングが出来なかったあとに選手たちがプレーに戻ったとき、そこで新しい故障のリスクが高まるのではないかと心配していると話していた。

 彼はまた、スペインでのテニス選手の練習再開に関する分かりにくい情報について愚痴をこぼした。彼はスペイン政府が3月半ばから続いていたロックダウン措置のいくつかを緩めたあと、普通に練習していいのかどうかがはっきり分からなかったためにプライベートコートに練習しに行ったのだと明かした。

 スペイン在中のプロ選手やハイレベルのアスリートたちは、今週から練習することを許されていた。しかしサッカークラブと他のいくつかのスポーツを例外に、スポーツ施設とトレーニングセンターは閉鎖されたままとなっている。

 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は月曜日にスペインの海辺の町マルベーリャのテニスクラブのコートで練習したことで、結果的に当地のロックダウンに関する規則を破ってしまうことになってしまった。スペインのテニス連盟によると、そのとき選手はまだコートで練習することを許されていなかった。

「練習に行っていいのかどうか、僕にははっきり分からないよ」とナダルは困惑していた。

 彼のマヨルカのテニスアカデミーではまだ85人の子供たちが自宅隔離中であるため、施設のメインコートを使うことができないのだと説明した。

「まだ誰も、あそこに入れないんだよ」(APライター◎タレス・アッゾーニ/構成◎テニスマガジン)

※写真はオーストラリアン・オープンの記者会見でのラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)

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