覚えたいのはナチュラルスピンサービス「ドリル50|超基礎編」_ドリル21-25「フォワードスイング編」【本誌連動動画】

テニスマガジン2020年9月号の巻頭技術特集は、堀内昌一先生(亜細亜大学教授 / テニス部監督)がナチュラルスピンサービス(自然な回転がかかったサービス/サービスの基本となる打法)を覚えるためのドリルを〈50〉指導しています。ここに紹介する動画(10分43秒)は、そのうちのドリル21から25まで、「フォワードスイング編」です。動画の詳しい解説は前述のテニスマガジン2020年9月号に掲載しています。テキストと動画は連動していますので、あわせてご覧ください。(編集部)

202009 TM ナチュラルスピンサービスドリル50 21 25 フォワードスイング編


フォワードスイング編

ドリル21|ロケットフットボール投げ



 フォワードスイングを鍛えるには投球動作がさらに重要になってきます。ボールを投げたあとも腕が回転すること。それを目で見て確認できるのが羽がついたロケットフットボールです。

 ボールには縫い目がついているので指が引っかかるように合わせ、できるだけ後方部分を持つようにしてください。野球の投球動作、サービス動作もそれと同じで、身体をひねってテークバックして投げます。

 ボールを離すときに縫い目に指が引っかかりますので、そのときうまく前腕を回すときれいに回転がかかって、遠くまで投げることができます。アメリカンフットボールのクオーターバックをイメージしてください。

ドリル22|メディシンボール投げ





 1kgの柔らかな砂入りのメディシンボールを使います。非常に重たいので遠くへ、速いボールを投げる必要はありません。メディシンボールを持ったままで素振りをして、最後にボールを軽く放り投げます。

 テークバックしたあとはメディシンボールを支点に切り返してフォワードスイングに入ります。身体を回すと、肩が回り、肘が前に出るので、そこで腕を振り、腕を回し続けます。腕がムチのように動くのを理解するのに有効です。


ドリル23|ホース投げ



 ホースを用意します。50cm、75cm、100cmと、いろいろな長さのホースをうまく投げることで正しい運動を身体にインプットします。ホースの長さによって必要とするエネルギーも変わり、長いホースになると下半身からエネルギーをつくって上半身へ伝える必要があります。

 ホースを投げる(離す)場所ですが、一番身体にストレスがかからず、ケガもないところ、腕を斜めにバンザイするように上げたところです。そこを腕が通るように、練習します(関連ドリル30)。サービスは縦に振るイメージが強いのですが、実は斜めに振っています。その動作がベースです。


ドリル24|ミニフットボール投げ



 アメリカンフットボールのミニチュア版など、小さな楕円形ボールを使って投球動作を行います。キャッチボールを行いますのでグローブも用意してください。ここではフォワードスイングを確認していきます。

 楕円形ボールの縫い目に指を引っかけ、後方部分を持ちます。投げるときはテークバックから切り返して、フォワードスイングでボールを投げていきますが、ボールを離すときに指を縫い目に引っ掛けながら腕を回すと、回転がかかって方向性も定まり飛んでいきます。楕円球でボールの回転と動作方向が確認できます。


ドリル25|野球トレーニングボール投げ



↓ 使用したボールはこんな形のもの



 ミニフットボールよりも重たい野球の矯正用トレーニングボールを使います。さらに小さな楕円形ボールで重さがある分、遠投ができます。グローブも用意してください。

 このボールも縫い目がありますので指を引っかけて、なるべく後方部分を持ちます。テークバックから切り返してフォワードスイングでボールを投げるときは、腕を回し続けることでボールが回転するとともに、方向性が定まります。

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