竹内映二コーチ_テークバックでラケットの先端はフェンスへ向くか否か【本誌連動記事&動画】
回転運動でボールを打つとき、ラケットの先端がバックフェンスを向くと正確にインパクトするのがむずかしい
ラケットの先端をバックフェンスへ向けてテークバックすると、インパクトまでの距離が長くなります。そして、そこで回転運動が起こると先端が遅れて出てくることになり、それをインパクトまで戻す(もっていく)のは、すごく力のいるたいへんなことです。振り遅れることもあります。
そこで、ラケットの先端をバックフェンスに向けず、反対方向の打球方向へ向けます。すると回転運動が起こり出したときに、先端は最短距離でインパクトへ向かい、振り遅れることなくフェースは正確にインパクトすることができます。
バッターやゴルファーもそれぞれバットとクラブの先端を打球方向へ向けています。テニスプレーヤーも同じです。
前腕のしなやかな動きを引き出してインパクトしましょう。それは釣り糸をたわませる釣竿のような動きで、たわみ動作(腕のストレッチなど)でボールを打つことができます。この動きは特定のプロだけのものではなく、12歳の子供でもできます。
ですからみなさんにも、これを一つのアイディアとして知ってもらい、挑戦してほしいのです。前腕のしなやかな動きを引き出せれば、ラケットはさらに加速します。
インパクトまでの距離が長くなる。回転運動をするとラケットの先端が遅れて出てくる。すでに腕がストレッチした状態になる
ラケットを振り出す前に腕がストレッチして加速しない
ラケットを振り出す前に腕がストレッチしてしまうと、力んで加速しない。本来は前腕のしなやかな動きがほしいところ
前腕のしなやかな動きから正しいインパクトへ向かう。ここがすごく重要!
最初から腕、手首を固める必要はない
正しいインパクトを確認しよう。プレーヤーはラケットの真ん中を持ち、コーチは両手でラケットの両サイドを押す。このときプレーヤーは、ほとんど力を使う必要がなく、腕は非常にリラックスした状態のはずだ。回転運動の中で前腕がしなやかに動いて、このインパクトに入っていくのが理想。最初から腕、手首を固めたら、前腕のしなやかさは出ず、ムチ運動はできない
ラケットの先端を打球方向へ向ける
ラケットの先端が身体に近いと回転運動が起きたときにラケットのフェースは最短距離でインパクトへ向かう
リラックスする。非常に重要!
釣り糸をたわませる釣竿のような動きをイメージ、前腕をしなやかに使ってみよう
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