奥大賢&長尾克己_ダブルスの戦い方&考え方【前編_サービス&リターン】

サインを出すのは長尾選手

  サービスの球種とコースはサインで決めています。コースはフォア、バック、ボディの3種類。球種もスピン、スライス、フラットの3種類。
長尾 サインを出すのはすべて僕。野球の捕手の役割です。たまに奥選手に「いや、こっちでいこう」と言われるときもありますが、そのときはそうします。
  昔からそうなので、そういうリズムができてしまいました。
長尾 対戦相手の情報は前もって頭に入っていますし、その日の調子や得手不得手も戦っていれば、だいたいわかるじゃないですか。グリップからもわかるし、戦っていくうちに見えてくる部分もある。あからさまに苦手な部分をつくこともあれば、餌をまくときもあるし、そこは状況を見てサインを出しています。
  少しやりすぎとか、もっと徹底的にいこうとか、そういう話はポイントの合間にしますね。大事なのは今、どんなかたちでポイントをとれているのか、それを考えながら修正するところは修正していきます。

ポーチのサインも3種類

長尾 ポーチのサインも3種類です。出る、出ない、フェイク(出るふりはするけれど出ない)。
  すべてのサインは長尾選手から出ますが、ポーチに限ってはネットにいる選手がサインを出します。僕はフェイクが多いかな(笑)。
長尾 僕は出ることが多いですね。繰り返しになりますが、奥選手のサービスのときはIフォーメーションが多いですから、右に動くか、左に動くか、そのサインになります。
  サーバーの球種とコースはサインであらかじめわかっているわけですから、リターンのコースもある程度、予測ができるはず。決めよう、決めようと自分に重圧をかけるのではなく、予測とそのための正しいポジショニングどりが重要になります。

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