左足首負傷のフリプケンスがケニンとの2回戦を途中棄権「こんな形で勝ちたくなかった」 [アブダビWTA女子オープン]

写真は左足首を負傷したキルステン・フリプケンス(ベルギー)(Getty Images)

2021年のWTAツアー開幕戦となる「アブダビWTA女子テニスオープン」(WTA500/アラブ首長国連邦・アブダビ/1月6~13日/賞金総額56万5530ドル/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、第1シードのソフィア・ケニン(アメリカ)に対する試合中にキルステン・フリプケンス(ベルギー)が広告看板の上に倒れて足首を負傷したためリタイアを余儀なくされた。

 第1セットを7-5で先取したフリプケンスは、第2セット4-5の場面でショットを打つためにジャンプしてベースライン後方の広告看板の上に着地してしまった。そのとき彼女は不運にも、左足首を捻ってしまった。

「私は明らかに動転し、感情的になってしまったわ。私たちはいい友達同士だし、あんな場面は見たくないものよ。彼女が迅速に回復し、オーストラリアン・オープンまでに準備を整えられるよう願うばかりだわ」とケニンは相手を気遣った。「こんな形で勝ちたくはなかった」。

 ケニンはフリプケンスを助けるために彼女のいるサイドのコートに行きたかったが、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの中で選手間の接触を制限するソーシャルディスタンスのルールのためにそうすることができなかったと話した。

 フリプケンスが躓いた看板は、ベースラインと線審の椅子の間に置かれていた。フリプケンスはケニンのロブに対処するために後退しジャンプしながら返球した際に看板と椅子の上に倒れ込む形で後方に転倒し、それから痛めた足首を手で押さえた。

 コート上に設置された看板について、ケニンは近すぎる位置にあったと主張した。

「取り除かなくてもいいけど、もう少し後ろに下げた方がいいと思うわ。これは不運な事故のようなものだった」とケニンはコメントした。

 この試合でのフリプケンスは第1セットで5度のブレークに成功し、ケニンが5-4からサービング・フォー・ザ・セットを迎えてからは2回連続ラブゲームでブレークしてセットをもぎ取っていた。ケニンは次のラウンドで、バーボラ・クレイチコバ(チェコ)を6-4 7-5で破って勝ち上がった第13シードのユリア・プティンセバ(カザフスタン)と対戦する。

 また第4シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)がアイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア)を7-5 6-4で、昨年のオーストラリアン・オープンで8強入りした実績を持つ第15シードのオンス・ジャバー(チュニジア)は予選勝者のカテリーナ・ボンダレンコ(ウクライナ)を5-7 6-3 6-2で倒し、勝ち上がった両者の3回戦での対戦が決まった。

 そのほかの試合では、ベロニカ・クデルメトワ(ロシア)、サラ・ソリベス トルモ(スペイン)、パウラ・バドーサ(スペイン)、タマラ・ジダンセク(スロベニア)が16強入りを決めた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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