バーティが約11ヵ月ぶりに公式戦復帰、ブレイディとのダブルスで勝利 [ヤラバレー・クラシック]

写真は女子ダブルス2回戦に進出したアシュリー・バーティ(オーストラリア/左)とジェニファー・ブレイディ(アメリカ)(Getty Images)

WTAツアー公式戦の「ヤラバレー・クラシック」(WTA500/オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/1月31日~2月6日/賞金総額44万2020ドル/ハードコート)の女子シングルス1回戦で、久し振りに母国での試合をプレーしたサマンサ・ストーサー(オーストラリア)とダリア・ガブリロワ(オーストラリア)は対照的な結末を迎えた。

 昨年3月以来となる公式戦をプレーしたストーサーは1時間余りしか抵抗できず、第16シードのマリー・ブーズコバ(チェコ)に2-6 0-6で敗れた。

 2011年USオープン優勝者のストーサーは新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックと同姓パートナーとの初子誕生を理由に約1年間ツアーから離れ、現在の世界ランクは112位となっている。彼女は約1週間後に始まるオーストラリアン・オープンに向けての準備を始めるために9月に練習コートに戻る前、2ヵ月半もボールを打っていなかった。

 ストーサーは今季に向けてのはっきりしたプランは持っていないが、4つのグランドスラム大会のすべてでプレーしたいと願っていると明かした。

「まずはオーストラリアの夏を乗りきり、それからあとのことはよく分からないわ。もし母国に戻ってきたければ検疫期間を取らなければならない訳だから、今の家庭の状況を考えるとスケジュールを組むのが難しいのよ」とストーサーは語った。

「10年前の私だったら、飛行機に飛び乗って1年間家に帰らなかったでしょうね。でも私は今、そんなことをできる立場にはいないわ」

 ケガによる約1年間の戦線離脱でランキングを451位まで落としたためワイルドカード(主催者推薦枠)を得て出場したガブリロワは、2019年以来となる母国での試合でヴィクトリア・クズモバ(スロバキア)に6-2 6-0で快勝した。彼女は次のラウンドで、第5シードでグランドスラム大会優勝歴23回のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)と対戦する。上位10シードは初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

「彼女がトレーニングしている様子をインスタグラムで見たけど、まったく錆び付いているようには見えなかったわ」とガブリロワはコートサイドでのインタビューの際に話した。

 大会最年長となる40歳のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)は今季最初の試合に臨み、わずか65分しかかけずにアランチャ・ラス(オランダ)をに6-1 6-3で一蹴した。

 世界ナンバーワンのアシュリー・バーティ(オーストラリア)はシングルス1回戦をBYEで免除されているが、ジェニファー・ブレイディ(アメリカ)第8シードとして出場しているダブルスで約11ヵ月ぶりに公式戦でプレーしてシャロン・フィッチマン(カナダ)/ジュリアーナ・オルモス(メキシコ)を7-6(2) 6-1で倒した。

「すべての人々にとって、テニスが戻ってくるのはエキサイティングなことよ。オーストラリアン・オープンが始まる前に何試合かこなせればいいなと思っているわ」とバーティはコメントした。「今はまだ調整段階だけど、オーストラリアン・オープンでは観客もいるから本当に素敵な雰囲気になるでしょうね」。

 この日プレーしたそのほかのシード勢は2019年オーストラリアン・オープン準決勝進出者で第13シードのダニエル・コリンズ(アメリカ)がイザリン・ボナボントゥー(ベルギー)を6-3 6-3で下して2回戦に駒を進めたが、第12シードのフィオナ・フェロ(フランス)と第15シードのクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)は敗れた。シェルビー・ロジャーズ(アメリカ)がフェロを6-2 7-5で、ジェシカ・ペグラ(アメリカ)はムラデノビッチを6-4 6-1で退けた。

 現在メルボルン・パークで開催されているヤラバレー・クラシックとギップスランド・トロフィーは、オーストラリアン・オープン前の検疫を終えたばかりのほとんどの選手たちにとって今季初のWTA大会となる。

 テニス・オーストラリア(豪州テニス協会)によって手配された17機のチャーター便がメルボルンとアデレードに到着し始めた1月14日から、1000人以上(選手、コーチ、チーム、オフィシャル含む)が2週間に渡る検疫期間に入っていた。

 1000人以上のプレーヤーたちとオフィシャルが、テニス・オーストラリアが準備した17のチャーター便が最初にメルボルンとアデレードに着陸した1月14日から、2週間の検疫期間に入っていた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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