「プレッシャーに対処できなかった」とケニン、タイトル防衛はかくも困難 [オーストラリアン・オープン]

写真はソフィア・ケニン(アメリカ)(Getty Images)

今年最初のグランドスラム大会となる「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦2月8~21日/ハードコート)の大会4日目は、男女シングルス2回戦と男女ダブルス1回戦が行われた。

 ソフィア・ケニン(アメリカ)は大会を前に、このオーストラリアン・オープンは厳しいテストになかもしれないと予感していた。もしかするとグランドスラム大会でのタイトル防衛への挑戦は、早期終焉になりかねないということを覚悟していた。

 2回戦でハードヒッターで経験豊富なカイア・カネピ(エストニア)と対戦すると知ったとき、ケニンは「もしかしたら私はメンタル的に少し悪い状態にあるかもしれない」と認めていた。

 結果的に、ケニンの心配は的を得ていた。そしてカネピがベストの調子でプレーし、試合はあっという間に終わてしまった。カネピは10本のサービスエースを放ち、そのパワーを駆使して2020年チャンピオンである第4シードのケニンをわずか64分のうちに6-3 6-2で圧倒した。

「言うまでもなく、私は100%ではないと感じていたわ。肉体的にも精神的にも、またテニスの調子という面でも…。明らかに活力がないと感じていのたの。よくないことだわ」とケニンは記者会見の際に涙をぬぐいながら話した。

「私はただ、プレッシャーに対処することができなかった」

 カネピのテニスに繊細な部分はほとんどないし、彼女のこの試合へのアプローチもシンプルなものだった。

「今日はサービスの調子がすごくよかったわ。それが大いに役立ったと思う。私のプレープランは“アグレッシブに戦う”というものだった。それは私がいつもやっていることよ」

 その言葉はこの試合について、かなりうまく要約していた。そして彼女は自分の勝利について、ケニンがナーバスになっていたことにつけ込んだということだけではないと語った。

「私もナーバスだった…。ディフェンディング・チャンピオンと対戦しているのだから当然よ。そんなふうに考えていたわ」

 35歳のカネピはふたりのこれ以前の唯一の対戦でケニンを倒しており、それがケニンがこの対戦を楽しみにしていなかった理由のひとつでもあった。それに加えてカネピは、大舞台での大物に対する試合で成功をおさめてきた選手だ。彼女はグランドスラム大会でトップ10の選手に対して7度勝っており、2018年USオープンでは当時世界1位だったシモナ・ハレプ(ルーマニア)を倒していた。

 それとは別に、このところの調子の問題もあった。ケニンはメルボルン・パークで行われた先週の前哨戦で惨敗を喫したあと泣きながらコートから去り、のちに左脚が痛んでいたことを打ち明けた。一方のカネピは前哨戦で世界7位のアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)が続けていた15連勝に終止符を打ち、ここ17試合で16勝を挙げていた。

 時速175kmを超えるサービスを打つカネピは直面した7つのブレークポイントのすべてをセーブし、試合を通して22本のウィナーを決めた。

「自分のリズムを見つけることができなかった。私は明らかにナーバスになりすぎていた」とケニンは振り返った。

 彼女が敗退したことで、パンデミックでルーティーンが乱されたグランドスラム大会4日目の半ばですでにトップ10シードのうち3人が去ったことになった。2019年USオープン女王で第8シードのビアンカ・アンドレスク(カナダ)、ウインブルドン優勝歴2回で第9シードのペトラ・クビトバ(チェコ)もすでに敗れていたのだ。

 セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は変わらず、グランドスラム大会でタイトル防衛に成功(2016年ウインブルドン)した最後の女性選手であり続けている。(APライター◎ジョン・パイ/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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