「それ以上は聞くな!」カルーゾとの激闘を制した直後に口論となったフォニーニ [オーストラリアン・オープン]

勝利を決めて雄叫びを上げるファビオ・フォニーニ(イタリア)

今年最初のグランドスラム大会となる「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦2月8~21日/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第16シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)が世界ランク78位のサルバトーレ・カルーゾ(イタリア)を4-6 6-2 2-6 6-3 7-6(14-12)で下してベスト32に進出した。試合時間は3時間56分。

 強烈なサービスのリターンがわずかにアウトになるのを確認した瞬間、フォニーニは雄叫びを上げて勝利を噛み締めた。素晴らしい戦いを披露した2人はネットでお互いの健闘を称え合ったとき、フォニーニの言葉から口論になった。


最終セットでカルーゾが足を痛めたとき、心配したフォニーニがネットを越えて駆け寄るシーンも

「お前は物凄いラッキーだった。俺に謝るべきだ。4つのすごくラッキーなポイントがあった」

 これに困惑した表情でカルーゾが言い返すと、しばらく両ベンチから、その後もカルーゾがコートを去るまで言い合いが続いた。

 記者会見で2人の会話の内容を問われたフォニーニは「重要なことではない。彼はいい友人。コートであったことは、コートの中だけに留めておきたい。ここで話したくない」と口をつぐんだ。

 さらに記者が質問を続けようとすると「それ以上その質問はするな。次の質問をお願いします」と遮った。


フォニーニが一度ベンチに腰掛けて落ち着いたと思われたが、その後も2人の口論は続いた

 次の試合に向けてコメントを求められると「次の試合よりもまずはリカバリーに努めたい。それから試合についてじっくり考えたい」と応じた。

 4時間近い激闘を振り返り、「自分の最高のテニスではなかったから、勝てて嬉しい。でも、それがスポーツだ。ラッキーでもあった。同じ国籍で2週間前は練習相手だった選手とこのように対戦するのは不思議なものだ」と安堵の表情を浮かべた。

 3回戦の相手が第21シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)であることはすでに気にしている様子だった。

「まずはアレックスがケガから復帰できたことを嬉しく思っている。1月にアンタルヤでほとんどセットを落とさずに優勝したんじゃないか。本当にタフな相手。アレックスはツアーの中でもかなりスピードのある選手。もし、自分が100%回復できれば、面白い試合になると思う。もうすぐ34歳になるんだが、早く回復して欲しい」

 試合後にコーチと話したか問われると「まだ話していない。これから話すよ。君の電話番号を教えてくれれば、あとで何を話したかを教えるよ。心配いらない、大丈夫だから」と最後はユーモアを交えて記者会見を終えた。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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