「戦えなくなるまで戦う!」背中に不安を抱えるナダルがストレート勝ちで3回戦へ [オーストラリアン・オープン]

オンコートインタビューで笑顔を見せるラファエル・ナダル(スペイン)

今年最初のグランドスラム大会となる「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦2月8~21日/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)が予選から勝ち上がってきたマイケル・モー(アメリカ)を6-1 6-4 6-2で下してベスト32に進出した。試合時間は1時間47分。

 オンコートインタビューで1回戦よりギアを上げたのかと問われると「そういう訳ではないが、いつも前日よりよくなろうと努力している。うまくいくときも、うまくいかないときもあるけどね。今日はよくなったのかもしれない」と返した。

 対戦相手のモーについては「彼についていろいろ聞いていて、その映像も昨日チェックした。僕はすべての対戦相手をリスペクトしているんだ」と相手の研究にも余念がなかったようだ。


強烈なバックハンドでナダルは相手を追い込んだ

 この日、試合後の記者会見でも話題になったのが強烈なバックハンドだが、本人は基本的に打ち方、強さなど変えていないという。

「もしかしたらバックハンドが強くなったのかもしれないけど、自分ではよくわからない。若いときほど走れなくなっているから、よりよいショットを打たなければならないのは確かだ。今日はトップスピンのバックハンドで心地よかったから、多めに打っていたのかもしれない。バックハンドのスライスも特定の効果があり、いい武器になるのは確かだ。今日打つことが少なかったのは必要があまりなかったからかな」

 気になる背中については、大きな不安を残している様子だ。

「背中の状態は毎日が手探りだ。コントロールできている訳ではない。サービスのモーションを変えているのは見てもらえばわかると思う。15日間の準備期間は予定通りではなかった。毎日どの方法が一番いいか探りながらやっている。まだ勝ち残っているから、よくなるように努力していくしかない。痛みを受け入れて前に進むしかない。戦えなくなるまで戦うのが自分のフィロソフィーだ」と厳しい表情で語った。

 試合中、自分に中指を立てて侮辱してきた女性に対してはジョークで笑わせた。

「ジンかテキーラを飲んで酔っ払っていたのかな? 理由はよく分からないよ」

 3回戦の相手となるキャメロン・ノリー(イギリス)は失うものが何もないからやりにくいのではと問われると反論した。

「失うものがないのはどちらも同じこと。ノリーは素晴らしいレベルの選手で簡単な相手じゃない。自分にとっても大きなチャレンジになる。明日もいい練習をして臨みたい」と3回戦への抱負を語った。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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