「何も心配していない」準々決勝で大坂と対戦するシェイ・スーウェイ [オーストラリアン・オープン]

試合後に笑顔でインタビューに応じるシェイ・スーウェイ(台湾)

今年最初のグランドスラム大会となる「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦2月8~21日/ハードコート)の女子シングルス4回戦で、シェイ・スーウェイ(台湾)が第19シードのマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)を6-4 6-2で下した。

「誰もスタンドにいないから、初めてのグランドスラム大会ベスト8だけど、本当なのかな?と戸惑った。ヒッティングパートナーがメルボルン出身だから調子がいいのもしれない」と勝利を決めた瞬間の気持ちを語った。

 火曜日に対戦する大坂なおみ(日清食品)との対戦に何も不安はないという。

「以前に何度か対戦したけど、コロナ禍になってからは長いこと会っていない。知っての通り、彼女は凄くいい選手。彼女の相手は誰でも困難に陥るから心配していない。叩きのめされるのかな? 私は自分のプレー、自分の仕事をするだけ。ポジティブにトライして楽しみたい」

 勝敗にこだわることよりも、試合の中で相手を攻略する方法を考え、楽しむことに重きを置いているという。

「私は誰が相手でも、すべての試合を楽しんでいる。選手は誰もが違うスタイルだから難しいこともある。でもそこで解決法を見つけ出すのがテニスの楽しさ。チームと話して何ができるか考え、いいプレーがしたい。勝敗はあまり関係ない。負けても何も失うものがないし、ベストを尽くす。もし負けたら、街に出掛けたいからロックダウンが終わっていることを願うわ」

 若い頃に日本でしばらくトレーニングした時期もあり、その頃のエピソードを語った。

「日本に行く前、11ヵ月間テニスをしていなかった。台湾はテニスの施設が限られていて、探すのが大変だったの。父は6人兄弟の私たちのために努力をしてくれたけど、同時に凄く厳しかった。そのプレッシャーから逃れようとしたけど、台湾を出たら言葉が通じないからもっと大変だった。でも、日本では皆が優しく、テニスに戻れるようにサポートしてくれた。友人や叔母のサポートもあって、日本に行けたことはラッキーだった」

 スーウェイの大坂との対戦成績は1勝4敗。そのうち4試合がフルセットにもつれる接戦となっており、今回の対戦でもタイプの異なる2人による見どころの多いゲームが期待される。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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