ケニンが初戦で歴史的敗北を喫したあと、アンドレスクらベスト8が出揃う [フィリップアイランド・トロフィー]

写真はトップシードながらノーランクの18歳に初戦敗退を喫したソフィア・ケニン(アメリカ)(Getty Images)

WTAツアー公式戦の「フィリップアイランド・トロフィー」(WTA250/オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/2月13~19日/賞金総額23万5238ドル/ハードコート)の女子シングルス3回戦が行われ、ベスト8の顔ぶれが出揃った。

 この大会は「メルボルン・サマーシリーズ」の一環として行われ、グランドスラム期間中としては異例ながら14日間の検疫期間を経てオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)に参加した選手たちにプレー機会を与えるために新設された。

 初戦を免除されていた上位シード勢は2人欠場したため6人中5人が3回戦に駒を進めたが、2020年の全豪女王で第1シードのソフィア・ケニン(アメリカ)はワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したオリビア・ガデキ(オーストラリア)に6-2 6-7(4) 4-6で敗れる番狂わせを食らっていた。18歳のガデキは世界ランク自己最高998位だが、現在はシングルスのランキングを失っている。

 10代でノーランクの選手がトップ10選手を倒したのは、1997年5月にボル(ITF10万7500ドル/クレーコート)で当時15歳だったミルヤナ・ルチッチ バローニ(クロアチア)がアマンダ・クッツァー(南アフリカ)に勝ったとき以来のことだと女子テニス協会(WTA)は公式サイトで伝えている。

 この日は第2シードのビアンカ・アンドレスク(カナダ)がザリナ・ディアス(カザフスタン)の途中棄権で勝ち上がりを決めたほか、第4シードのペトラ・マルティッチ(クロアチア)がワイルドカードのキンバリー・ビレル(オーストラリア)を6-1 6-3で、第8シードのダニエル・コリンズ(アメリカ)は日本の土居美咲(ミキハウス)を6-4 6-2で下して8強入りを決めたが、第5シードのワン・チャン(中国)と第7シードのアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)は敗れた。

 イリナ カメリア・ベグ(ルーマニア)がワンを6-7(2) 6-2 6-1で、ダリア・カサキナ(ロシア)はパブリウチェンコワを2-6 6-1 6-4で倒し、それぞれシードダウンを演じた。

 そのほかの試合では第13シードのマリー・ブーズコバ(チェコ)、第16シードのレベッカ・ピーターソン(スウェーデン)、ジル・タイヒマン(スイス)が3回戦を突破した。準々決勝ではアンドレスクがベグと、マルティッチがカサキナと、コリンズがピーターソンと、ブーズコバはタイヒマンと対戦する。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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