メルテンスとのペアで女子ダブルス優勝のサバレンカがグランドスラム大会でシングルス専念の意向を表明 [オーストラリアン・オープン]
しかしそれはしばらくの間、彼女たちにとって最後のものとなりそうなのだ。
WTAツアーのシングルスで9つのタイトルを保持するトップ10選手であるサバレンカは、これを機にグランドスラム大会ではシングルスに集中したいと考えている。そうは言ってもいくつかの大きな大会では、これからもメルテンスと組んでダブルスに出ることを予定している。
2019年USオープン優勝ペアで第2シードのメルテンス/サバレンカはこの日、第3シードのバーボラ・クレイチコバ/カテリーナ・シニアコバ(ともにチェコ)を6-2 6-3で下して優勝を決めた。
メルテンス/サバレンカは8分かかった最後のゲームで3つのマッチポイントを無駄にしてしまったが、サバレンカがサービスエースを決めて迎えた4度目のチャンスでシニアコバがバックハンドをサイドアウトして試合に終止符が打たれた。
シニアコバとクレイチコバのチェコペアは2018年にフレンチ・オープンとウインブルドンで栄冠に輝いており、グランドスラム3勝目を目指していた。
世界ランク7位のサバレンカと同16位のメルテンスは、今大会のシングルスでともにベスト16という戦績を残した。第7シードのサバレンカがグランドスラム大会優勝歴23回を誇る第10シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)に競り負け、第18シードのメルテンスは第25シードのカロリーナ・ムチョバ(チェコ)に阻まれた。
メルテンスは引き続きグランドスラム大会でダブルスをプレーする予定だが、サバレンカはギアを変えようとしている。
「グランドスラム大会でシングルスとダブルスの両方をプレーすると、少し余計にストレスを感じることになるわ。私はとにかくシングルスに集中し、エネルギーを管理できるようにしたいの。ダブルスでコートに出ていくときは勝つためにそこにいる訳で、持てるすべてを尽くすことになるわ。私にとってはそれが、ときどきうまく機能しないのよ」とサバレンカは説明した。
「私はその分のエネルギーをシングルスのために取っておきたいと考えているわ。今年は少し違ったことにトライしてみて、グランドスラム大会でどのように機能するか見てみたいの」
今年のオーストラリアン・オープンでは海外から入国した選手は例外なく14日間の検疫を義務付けられ、うち72人はフライトの同乗者から到着時に新型コロナウイルス(COVID-19)の検査で陽性と判定された者が出たために濃厚接触者とみなされたために練習に出ることもできない『ハードロックダウン』を課されていた。
「ここオーストラリアで厳しい時期を経験していたから、もちろん私たちは本当に誇りに思っていわ。私たちはハードロックダウンのあとだったにも関わらず、ここで決勝に進出できたことを心からうれしく思っているの。私たちが素晴らしいテニスをプレーして、ここまで勝ち上がれたのは本当に素晴らしいことだわ」とシニアコバはコメントした。
クレイチコバは2019年にタイトルを獲得したラジーブ・ラム(アメリカ)とのペアで第6シードとして出場しているミックスダブルスでも決勝進出を決めているため、もうひとつのチャンスを手にしている。土曜日に行われる決勝では、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したサマンサ・ストーサー/マシュー・エブデン(ともにオーストラリア)と対戦する。
ミックスダブルスでクレイチコバとペアを組むラムは、ジョー・ソールズベリー(イギリス)と前年優勝ペアとして第5シードで臨んでいる男子ダブルスで勝ち残っており、日曜日に第9シードのイバン・ドディグ(クロアチア)/フィリップ・ポラセク(スロバキア)に対してタイトル防衛に挑戦することになっている。(C)AP(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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