ナダルが背中の痛みを理由にロッテルダムの大会を欠場
ナダルがロッテルダムの大会を欠場したというニュースは、木曜日に発表された。
最終的に準々決勝でフルセットの末にステファノス・チチパス(ギリシャ)に敗れたが、オーストラリアン・オープンでのナダルは一連のツイッターへの投稿を通して「2週目を痛みなくプレーできる一時的な解決策を見つけた」と説明していた。
しかしあるツイートの中で、「スペインに戻ってかかりつけの医師を訪ねたが、僕のチームも一緒になって次の週にはプレーしないほうがいいと助言された。僕はもう長いことロッテルダムとオランダでプレーしていなかったから、戻ってくることを本当に楽しみにしていたんだけどね」とナダルはコメントしていた。
世界ランク2位のナダルは、ロッテルダムで第1シードになるはずだった。彼が欠場となった今、同3位のダニール・メドベージェフ(ロシア)がトップシードとなる。メドベージェフは先のオーストラリアン・オープン決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れはしたが、準優勝を飾っていた。
もしメドベージェフがロッテルダムで決勝に至れば、彼はATPランキングでナダルに代わって2位に浮上することになるとATPツアーは伝えた。ナダル、ジョコビッチ、ロジャー・フェデラー(スイス)、アンディ・マレー(イギリス)以外でその座に就いたのは、フェデラーに次いで2位だった2005年7月のレイトン・ヒューイット(オーストラリア)が最後になっている。
背中の張りを理由にナダルはメルボルン・パークでのATPカップでプレーしなかったが、2月8日に開幕した今季最初のグランドスラム大会には出場することができた。彼はそこでグランドスラム大会獲得タイトル数で並んでいるフェデラーを追い抜き、男子の史上最多記録を樹立するチャンスを手にしいてた。
しかし大会中のナダルは背中の問題で3週間に渡って十分な練習ができず、試合がない日には練習を控える必要があったと話していた。
それでも最初の4試合をすべてストレートセットでクリアし、ファビオ・フォニーニ(イタリア)との4回戦の第1セットを「間違いなく今大会で最高のレベル」と自己評価した。しかし次の準々決勝でナダルはチチパスに対して2セットを先取しながら彼らしくないお粗末なプレーで第3セットのタイブレークを落とし、最終的に6-3 6-2 6-7(4) 4-6 5-7のスコアで逆転負けを喫した。ナダルはこの試合まで、グランドスラム大会で2セットを先取したときに223報1敗という戦績を残していた。
同日に発表されたマイアミ・オープン(ATP1000/3月24日~4月4日/ハードコート)のエントリーリストにはナダルも名を連ねており、2度に渡る右膝手術で1年以上プレーしていないフェデラーやオーストラリアン・オープンを制したジョコビッチも出場を予定している。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)
It is with great sadness that I have to forfeit from Rotterdam. As most of the fans know, I suffered some back problems in Australia that started in Adelaide and continued during Melbourne. We found a temporary solution that allowed me to play without pain in the second week ??
— Rafa Nadal (@RafaelNadal) February 25, 2021
写真◎Getty Images
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