勝てない日々を送ったゴファンが南フランス・オープンで優勝「この上なく幸せ」

写真は2020年南フランス・オープンでのダビド・ゴファン(ベルギー)(Getty Images)

ATPツアー公式戦の「南フランス・オープン」(ATP250/フランス・モンペリエ/2月22~28日/賞金総額32万3970ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス決勝で、第2シードのダビド・ゴファン(ベルギー)が第1シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)を5-7 6-4 6-2で倒し、2017年10月以来となるATPツアーのタイトルを獲得した。

 優勝を決めた瞬間に両手を突き上げたゴファンの表情が、ここまでの道程がいかに険しいものだったかを物語っていた。ゴファンはこのところ、勝てない日々を送っていたのだ。

「この上なく幸せだ。特にこの勝ち方に満足しているよ。プレーレベルは非常に高く、プレーすればするほどどんどんフィーリングがよくなっていったんだ。前の週に積んだ練習の成果が出たよ。僕は冬の間に自分のテニス、モチベーション、自信を取り戻すために猛練習を積んだんだ」とゴファンはコメントした。

「オーストラリアン・オープンでは早期敗退してしまったけど、挫けずに踏ん張り続けなければいけないのだと分かっていた。僕はいい結果を得るために、ポジティブな気持ちを保ち続ける術を知っていたんだ。そのことを非常に誇りに思うよ」

 今シーズンのゴファンはツアー開幕戦のひとつだったアンタルヤで4強入りしたあと、オーストラリアン・オープンとその前哨戦でいずれも初戦敗退を喫していた。

 ゴファンはまた昨年秋に新型コロナウイルス(COVID-19)に感染したことについて、「ちょっとしたショックだったよ。コーチを代え、新しいチームと働き始めたことでふたたび活力を得たんだ」と打ち明けた。

 この結果でゴファンは、バウティスタ アグートとの対戦成績を4勝2敗とした。ゴファンは最初の2試合で敗れたが、2017年以降は4連勝となった。

「僕は彼に対して凄くいいプレーをする傾向があるという印象を持っているよ。ラリーが続くから、いつも非常にいいリズムがあるんだ。ロベルトとの試合はチェスのようで、戦術を使ってプレーできるところが僕は好きなんだよ」とゴファンは話した。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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