ジョコビッチが世界ナンバーワン在位期間でフェデラーを追い越し歴代トップに「今日は重要な日だ」
「今日は重要な日だ」とジョコビッチは月曜日にツイートした。
ウインブルドン決勝でラファエル・ナダル(スペイン)を倒して初タイトルを獲得した翌日の2011年7月4日、ジョコビッチは初めて世界ランク1位の座に就いた。フェデラーとナダル以外の選手が首位に立ったのは、約7年半ぶりの出来事だった。
ATP(男子プロテニス協会)がセルビア国旗の赤青白で数字の『1』を表現したケーキを贈呈して彼を祝福したとき、「世界中のすべてのアスリートが世界1位となることを夢見ている。これは我々に大きなモチベーションを与えてくれるものなんだ。だからこそそれついに達成して自分がベストなのだと知ったとき、それはとにかく素晴らしい業績だよ」と当時のジョコビッチは語った。
その後も快進撃を続けたジョコビッチはここまでグランドスラム大会で18回の優勝(全豪9、全仏1、ウインブルドン5、全米3)を遂げ、男子の最多記録を持つフェエラーとナダルの「20」まであと2つに迫っている。
5度の期間に渡って1位の座に就いたジョコビッチは、2020年に6度目の年末世界ナンバーワンとなってピート・サンプラス(アメリカ)が樹立した最多記録に並んだ。
サンプラスは首位で286週を過ごしてかつてこの記録で歴代トップだったが、2012年7月にフェデラーに追い抜かれていた。4位は270週のイワン・レンドル(アメリカ)で、ジミー・コナーズ(アメリカ)が268週でそれに続いている。ATPがコンピューターによるランキングシステムを導入したのは、1973年からだった。
先月のオーストラリアン・オープンで優勝したことで少なくとも今週まで1位に留まることを確定させたジョコビッチは、フェデラーの記録を抜くことを決めていた。ジョコビッチはこのマイルストーンに至った気持ちを「安堵」と表現し、これで「主にグランドスラム大会に気持ちを集中させることができる」と話していた。
「世界1位を目指すにはシーズンを通してプレーする必要があり、そこでいい結果を残さなければならない。僕のゴールは調整され、少しシフトしていくことになるだろう」
フェデラーが最後に1位になったのは2018年6月のことで、当時36歳だった彼は世界ナンバーワンの最年長記録を保持している。その後もトップ10をキープしているフェデラーは、8月8日に40歳の誕生日を迎える。
昨シーズンの間に2度右膝に手術を受けたあと、フェデラーは1年以上も公式戦でプレーしていない。彼は今週のカタール・オープンに出場しており、水曜日に復帰を果たす予定になっている。プレーしない期間が長かったため、フェデラーは月曜日に発表されたランキングでステファノス・チチパス(ギリシャ)に抜かれて6位に後退した。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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