世界1位バーティが2019年以来のクレーコート大会初戦に快勝 [ボルボ・カーズ・オープン]

写真はマイアミ・オープンでのアシュリー・バーティ(オーストラリア)(Getty Images)

WTAツアー公式戦の「ボルボ・カーズ・オープン」(WTA500/アメリカ・サウスカロライナ州チャールストン/4月5~11日/賞金総額56万5530ドル/クレーコート)の女子シングルス2回戦で、第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)が日本の土居美咲(ミキハウス)を6-2 6-1で退けた。

 これに先立つ2週間をマイアミ・オープンでプレーし優勝したばかりだった世界ランク1位のバーティは、ハードコートからクレーコートへの移行にほとんど問題を抱えていないようだった。彼女は2019年フレンチ・オープン以来となるクレーコートでの最初の試合で、最後の11ゲームのうち10ゲームを奪った。

「もちろん調整期間はあったけど、マイアミで最後まで残ったから数時間の練習をしただけだったわ。正直に言うとスライドしようとして躓いて転んだりしないよう願っていたんだけど、かなり自然に感覚が戻ってきたの」とバーティはコメントした。

 バーティは次のラウンドで、シェルビー・ロジャーズ(アメリカ)と対戦する。ロジャーズは1セットダウンから挽回し、第13シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ)を1-6 7-5 6-4で倒した。

 しかしすべての上位シード勢たちがバーティのようにスムーズな移行ができた訳ではなく、第2シードのソフィア・ケニン(アメリカ)はローレン・デービス(アメリカ)に6-4 3-6 4-6で敗れた。

 世界4位で元オーストラリアン・オープン優勝者のケニンは最終セットでシーソーゲームを演じていたが、終盤でいくつかのエラーを犯して勝機を逃してしまった。ケニンは最後のゲームで2本のショットをアウトし、デービスがトップ5から初の勝利を手にした。

 デービスは試合の早い段階で自らのサービスの不調に苦しんでいたが、そのあとスピードを落として頭を使うようにしたのだと明かした。

「彼女があまりハイボールが好きなようではないと気付いたので、そこに付け込むようにしたの。自分を落ち着かせ、状況に上手く対処することができて本当によかったわ」とデービスは振り返った。

 そのほかにも第5シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)がパウラ・バドーサ(スペイン)に2-6 7-6(2) 1-6で、第7シードのエリース・メルテンス(ベルギー)がアリゼ・コルネ(フランス)に5-7 3-6で、ディフェンディング・チャンピオンで第8シードのマディソン・キーズ(アメリカ)はスローン・スティーブンス(アメリカ)に4-6 4-6で敗れた。

 2017年USオープン優勝者で世界57位のスティーブンスはこの大会で2試合に勝ったが、これは実に9大会ぶりのこととなる。

「悪い状況がずっと続くことなんてあり得ないわ。いい波にさえ乗ればすぐに結果は出るし、少し自信が持ているようになるものよ。もちろんこの勝利はうれしいし、できれば上昇気流に乗っていけることを願っているわ」とスティーブンスは語った。

 伝統的にクレーコートシーズンの皮切りとなるチャールストンの2020年大会は、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより開催中止となっていた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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