ナダルがマドリッド・オープンに向けて意気込みを語る「マインドセットは常に同じ」

写真は大会に備えて会場で練習中のラファエル・ナダル(スペイン/右)とコーチのカルロス・モヤ(スペイン)(Getty Images)

ATPツアー公式戦の「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/5月2~9日/賞金総額322万6325ユーロ/クレーコート)の本戦が日曜日から始まり、初日は男子シングルス1回戦4試合が行われた。

 今シーズンをやや低調にスタートしたラファエル・ナダル(スペイン)は、フレンチ・オープンを前に今大会で弾みをつけて引き続き調子を上げていきたいと願っている。

 2週間前のバルセロナ・オープンで今季の初タイトルを獲得した世界ランク2位のナダルは、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックに引き起こされた長い休止期間を経てゆっくりとベストの調子を取り戻しつつある。

「僕はあまりプレーしていない。これは僕にとって、今年4つ目の大会に過ぎないからね。今は自分を追い込むときだ。来たる3ヵ月に向けて、人一倍の努力をしなければいけないよ」とナダルは語った。

 ロラン・ギャロスで記録更新となる14度目のタイトルに挑戦するナダルは、マドリッドのあとにローマでもプレーすることを予定している。

 モンテカルロの準々決勝でアンドレイ・ルブレフ(ロシア)に敗れたあとにナダルはバルセロナで多くのセットを落としたが、それでも最終的に決勝に進出してステファノス・チチパス(ギリシャ)に競り勝った。

「バルセロナは僕にとって、前進の一歩だった。出だしから自分のベストの調子でプレーできなかったけど、僕は情熱を持ってポジティブな姿勢を保って挑戦を受け入れた。最高のテニスではなかったけど、試合に勝とうと頑張ることができた」とナダルは振り返った。

 バルセロナで自身の記録を更新する12回目の優勝を成し遂げたことで、ナダルは大きな自信を得たと明かした。

「それほどいいプレーをしていないときにこのような大会に勝つことが、次の大会のために大きな違いを生み出すのだと僕は心から思っているんだ。だから僕は、あれはポジティブな1週間だったと感じている。また新しい週に臨む訳だけど、準備が整っていることを願っているよ」

 好調なシーズンを送っている22歳のチチパスは、マドリッドでもナダルに立ちはだかる最大の挑戦者のひとりとなるはずだ。2月のオーストラリアン・オープン準々決勝でナダルを倒したチチパスは今季に入ってぐんぐん成長しつつあり、モンテカルロ決勝ではルブレフに勝ってマスターズ初制覇を果たした。ナダルとチチパスのバルセロナ決勝は、3時間38分の死闘だった。

「ふたたび勝つ感覚、それもこのような試合に勝つというのは常にポジティブなことだ。僕は情熱を持って自分のテニスキャリアを送っている。このような試合に勝つというのは、情熱の産物なんだ」とナダルは話した。

 世界ナンバーワンのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が欠場したため、ナダルはトップシードとして今大会に臨むことになった。第2シードは世界3位のダニール・メドベージェフ(ロシア)で同4位のドミニク・ティーム(オーストリア)が第3シードで続き、5位のチチパスは第4シードとなっている。マドリッドでは彼ら以外にも、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)やルブレフも参戦している。

 標高が高いスペインの首都で行われる同大会は、クレーコートで圧倒的な実績を残しているナダルにとっても大きなチャレンジとなる。しかし「マジックボックス」の名で知られるテニスセンターに戻ってくる地元の観客たちからの応援は、ナダルを後押ししてくれることにもなるはずだ。

「皆が知っているように、僕にとってはもっとも難しい大会だよ」とナダルは標高が高いことに言及した。

「でも同時に、僕にとってもっとも思い入れが強い大会のひとつでもあるんだ。地元でプレーする訳だからね。ふたたび観客の前でプレーする機会となるから、僕にとっては大きな意味があるよ」

 ナダルはマドリッド・オープンを5度制しているが、2017年を最後に優勝から遠ざかっている。彼は初戦となる2回戦で、アドリアン・マナリノ(フランス)とワイルドカード(主催者推薦枠)を得て大会デビューを果たす17歳のカルロス・アルカラス(スペイン)の勝者と対戦する予定になっている。

「僕のマインドセットは常に同じだ。大会にやってきて正しい準備をし、最初から最高レベルで戦う準備を整えて臨むだけだよ」とナダルはコメントした。(APライター◎テレス・アゾーニ/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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