17歳ガウフがWTAツアーのクレーコート大会で初優勝、“マクココ”ペアでダブルスも制し2冠達成 [エミリア ロマーニャ・オープン]

写真はイタリア国際でのコリ・ガウフ(アメリカ)(Getty Images)

WTAツアー公式戦の「エミリア ロマーニャ・オープン」(WTA250/イタリア・エミリア ロマーニャ州パルマ/5月16~22日/賞金総額23万5238ドル/クレーコート)の女子シングルス決勝で第3シードのコリ・ガウフ(アメリカ)が第6シードのワン・チャン(中国)を6-1 6-3で下し、2019年10月のリンツ以来となるキャリアふたつ目のタイトルを獲得した。

 ファーストサーブからのポイントを4分の3以上取ったガウフは世界ランク48位のワンに対して直面した4つのブレークポイントをすべてセーブし、わずか74分で勝利を掴んだ。

 前週のローマで4強入りしてクレーコートではキャリア最高となる成績をおさめた17歳のガウフは、今週プレーしたシングルス5試合で1セットしか落とさなかった。彼女は今季のクレーコートでの戦績を12勝3敗とし、5月30日からパリで始まるフレンチ・オープンに向けて着々と準備を進めている。

 2019年と20年の2年間を通して勝ったのが21試合だったのに対し、今シーズンのガウフはここ26試合で20勝を挙げている。

「大きな意味があるわ。特に人々が私向きだと考えているサーフェスではないはずのクレーコートでやってのけたのだから尚更ね」と話したガウフは、「いい気分よ。今は泥で汚れるのも悪くないわね。ずっとそれがどれほど嫌いかについて話してきたけど、今は好きになったわ」と笑いながら言い添えた。

 ガウフはまた同日にキャサリン・マクナリー(アメリカ)との自称“マクココ(McCoco)”ペアで第4シードとして出場してしていたダブルスでも優勝し、ここ17年で同じ大会で単複を制した最年少プレーヤーとなった。これ以前にその殊勲をやってのけたのは2004年にバーミンガムで2冠に輝いたマリア・シャラポワ(ロシア)で、ガウフが生まれた92日後のことだった。

 シングルスのあとに行われたダブルス決勝で、ガウフ/マクナリーは第2シードのダリヤ・ユラク(クロアチア)/アンドレア・クレパーチ(スロベニア)を6-3 6-2で倒した。

「私は週を通してそのこと(単複での優勝)について考えていたの。準決勝くらいまで勝ち進めば、シングルスとダブルスの両方で優勝したらかなり素敵だろうという思いが強くなるものじゃないかしら。そして今日、それを実現することができて本当にうれしいわ」とガウフはコメントした。

 この大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによりフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)の開幕日が1週間遅れた中、WTAツアーのカレンダーに新たに追加されていた。(C)AP(テニスマガジン)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles