リオ五輪女子シングルス金メダリストのモニカ・プイグが東京オリンピックを断念
リオ五輪での勝利ですべてのスポーツにおいてオリンピックで金メダルを獲得した史上初のプエルトリコ人となったプイグは日曜日にインスタグラムに投稿したビデオメッセージを通し、1週間ほど前に回旋筋腱板と上腕二頭筋腱を修復するために2回目の手術を受けたと発表した。プイグは2019年12月にも、右肘の手術を受けていた。
「私は非常に辛い気持ちでこの決断を下しました。言うまでもなく私とチームは長期的な視野で考え、可能な限り私のキャリアを延ばして2024年パリ五輪でプレーしたいと望んでいます。それがこの決断に至った理由のひとつでした」とプイグは説明した。
「2つ目の理由は、誰も痛みを抱えながらプレーしたくはないからです。痛みはコートで10分を過ごすことも耐えられないほど酷いものになっていました。私はテニスコートに復帰し始めようとしていた中で、その問題にずっと苦しめられてきました」
27歳のプイグは昨年10月のフレンチ・オープンでサラ・エラーニ(イタリア)との1回戦で敗れて以来、ツアーの大会でプレーしていなかった。その敗戦は彼女の4連敗目に当たり、その中には9月のUSオープンでの初戦敗退も含まれていた。
リオ五輪でノーシードだったプイグは、シングルス決勝でグランドスラム大会優勝歴3回のアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を6-4 4-6 6-1で破る番狂わせに成功した。これでプイグはオリンピックで金メダルはもちろん、メダル自体を獲得した初のプエルトリコ代表選手となった。
この勝利の少しあとにプイグはWTAランキングでキャリア最高の27位をマークしたが、現在は168位まで落としている。
グランドスラム大会でのプイグは、まだ10代だった2013年ウインブルドンでの4回戦進出がここまでの最高成績となっている。彼女は他の四大大会では、27度出場して一度も3回戦を超えたことがない。
来年には復帰する予定のプイグは、「私にとっても私のチームにとっても、ここまでずっと簡単な時期ではありませんでした。私たちはすでに、2週間以内に開始する予定のリハビリという次のステップを楽しみにしています」とコメントした。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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