セット連取の記録は途絶えてもナダルの目標は揺るがず「セットを落としてから如何に立ち直るかが大事」 [フレンチ・オープン]
ロラン・ギャロスでラファエル・ナダル(スペイン)が続けていたセット連取の記録は水曜日に終わったが、彼が目指している大会14勝目タイトルと21回目のグランドスラム制覇の可能性は手つかずのままだ。
鞭打つようなフォアハンドを叩き込み、拳を突き上げて「バモス!」と叫びながら、第3シードのナダルはここ2年で初めてセットを落としたことを受け流して第10シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-3 4-6 6-4 6-0で倒した。
「ラファと対戦するのは誰にとっても難しい。彼はコート上で凄く心地よくプレーしている」とナダルに対して1勝11敗となったシュワルツマンは試合後にコメントした。
「彼はラファなんだ。最後はラファがいつだって勝利を掴む方法を見つけ出すんだよ」
ナダルは2019年決勝から始まったフレンチ・オープンでの35セット連取の記録とともに準々決勝を始めて記録を「36」まで伸ばしたが、そこでシュワルツマンによって阻止された。
「この期に及んでセットを落とさないようにしようなどと考えてはいないよ。僕はセットを落としたくらいで大惨事だと考えるような心構えで試合に臨んではいないからね。それも試合の一部なんだ。大事なのはセットを失ってからどうやって立ち直るかなんだよ」とナダルは語った。
セットカウント1-1で迎えた第3セットでシュワルツマンが4-3とリードしたとき、ナダルはレベルを引き上げた。ナダルはそれを、「あそこが勝負をかける瞬間だった」と振り返った。
何かを欲しいと願うだけでそれを実現できるかのようにナダルは続く9ゲームを取り、手も足も出ないシュワルツマンは独り言を言いながらラケットをレッドクレーに落として跳ね返らせる羽目になったのだった。
今大会での戦績を105勝2敗としたナダルは次のラウンドで、第9シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を6-3 6-2 6-7(5) 7-5で破って勝ち上がった第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。
パリで4強入りを決めたのは、ナダルが14回目でジョコビッチは11度目となる。これはジョコビッチにとってグランドスラム大会で40回目の準決勝進出で、ナダルにとっては35回目だ。
ナダルとロジャー・フェデラー(スイス)は現在グランドスラム獲得タイトル数「20」で並び、ジョコビッチが「18」でそれに続いている。(APライター◎サミュエル・ペトレキン&ジェローム・パグマイア/構成◎テニスマガジン)
写真◎Getty Images
Pick up
-
2024-02-20
最先端のテニスコーナーにテニマガ編集部が潜入!
オーストラリアン・オープンのオフィシャルストリンガーブース
-
2023-10-30
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「あなたは必ずゲームがうまくなる! [ドリル編]」(堀内昌一著)
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)2月5日発売
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2024-03-26
【ITテニスリーグ】アーシャルデザインが史上初、3連覇の快挙!
ITスポーツ連盟が主催する「第26回ITテニスリーグ」が3月
-
2023-06-13
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ テニス』(宮尾英俊著)好評発売中!
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ』のバレーボール、バ
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
Related
Pick up
-
2024-02-20
最先端のテニスコーナーにテニマガ編集部が潜入!
オーストラリアン・オープンのオフィシャルストリンガーブース
-
2023-10-30
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「あなたは必ずゲームがうまくなる! [ドリル編]」(堀内昌一著)
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)2月5日発売
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2024-03-26
【ITテニスリーグ】アーシャルデザインが史上初、3連覇の快挙!
ITスポーツ連盟が主催する「第26回ITテニスリーグ」が3月
-
2023-06-13
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ テニス』(宮尾英俊著)好評発売中!
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ』のバレーボール、バ
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ