世界335位の18歳ストリッカーが今度はトップ20撃破でATPツアー2大会連続8強入り [メルセデス・カップ]

写真は勝利を決めた直後のドミニク ステファン・ストリッカー(スイス)(Getty Images)

ATPツアー公式戦の「メルセデス・カップ」(ATP250/ドイツ・シュツットガルト/6月8~13日/賞金総額61万8735ユーロ/グラスコート)の男子シングルス2回戦で、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したティーンエイジャーのドミニク ステファン・ストリッカー(スイス)が第2シードのホベルト・ホルカシュ(ポーランド)を7-6(5) 7-6(5)で倒す番狂わせを演じてベスト8進出を決めた。

 世界ランク335位で18歳のストリッカーは初めて臨むグラスコート大会となるここシュツットガルトで前日にラドゥ・アルボット(モルドバ)に7-6(4) 7-6(5)で競り勝ったあと、またもタイブレークで落ち着きを見せた。彼は試合を通して8本のサービスエースを決め、直面した6度のブレークポイントのうち5本をセーブした。

 トップ20から金星を挙げたストリッカーは次のラウンドで、予選勝者のジェームズ・ダックワース(オーストラリア)を6-4 7-6(7)で破って勝ち上がったサム・クエリー(アメリカ)と対戦する。

 今シーズンを世界ランク1168位でスタートしたストリッカーは、急速に階段を駆け上がっている。彼は3週間前のジュネーブでATPツアーにデビューしたが、そこで2人のトップ50プレーヤーに勝って8強入りしていた。

 この日初戦に臨んだそのほかの上位シード勢は第3シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)がロイド・ハリス(南アフリカ)を6-3 7-6(4)で下し、第4シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)はジョーダン・トンプソン(オーストラリア)との同胞対決を6-7(8) 6-3 6-4で制した。

 第1シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)とフェリシアーノ・ロペス(スペイン)の試合は決着がつかず、シャポバロフから6-2 6-7(2)の時点で翌日に順延となった。この試合の勝者は引き続き、マリン・チリッチ(クロアチア)との準々決勝をプレーすることになる。チリッチはこの日、第5シードのニコラス・バシラシビリ(ジョージア)を6-3 6-2で退けた。

 そのほかの試合では第6シードのユーゴ・アンベール(フランス)がワイルドカードのヤニック・ハンフマン(ドイツ)に7-6(9) 6-2で勝利をおさめ、ワイルドカードのユーリ・ロディオノフ(オーストリア)は第1セット5-3の時点で予選勝者のペーター・ゴヨブチック(ドイツ)が棄権したため勝ち上がった。

 準々決勝ではオジェ アリアシムがアンベールと、デミノーはロディオノフと顔を合わせる。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、開催中止となっていた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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