アンディ・マレーがウインブルドンのシングルスに4年ぶりの出場「センターコートでのプレーが恋しい」

写真はウインブルドン前に練習を行ったアンディ・マレー(イギリス/右)とロジャー・フェデラー(スイス)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月28日~7月11日/グラスコート)が月曜日、2年ぶりの開幕を迎える。

 テレビでフレンチ・オープン準決勝でのノバク・ジョコビッチ(セルビア)とラファエル・ナダル(スペイン)の対決を観ているとき、アンディ・マレー(イギリス)の心を通り抜けていたのは次のような想いだった。

「それを見ながら、僕の一部は嫉妬していた。ああいった試合でプレーできたらどんなにいいかとね」とマレーは打ち明けた。

「僕はグランドスラム大会の準決勝などで変わらず彼らと戦っていたい。そうであったらどんなにいいか。その気持ちを隠すつもりはないよ」

 そしてそれが、34歳のマレーが2度の股関節手術のあとにも彼のスポーツに固執してウインブルドンに戻ってきた理由のひとつでもあるのだ。2度優勝を遂げたこの大会のシングルスでマレーがプレーするのは、2017年以来のことだ。

「その一部は根深い。それは僕がここまでの人生を通してずっとやってきたことだ。だからそう、それを手放すのは明らかに難しいことだよ」と2013年にウインブルドンの男子シングルスで77年ぶりのイギリス人チャンピオンとなったマレーは語った。

「僕はまた、センターコートでのプレーを懐かしく思う。そういったことが恋しいし、そのプレッシャーも恋しいよ。それは僕がもう一度感じるのを楽しみにしていることなんだ」

 元世界ランク1位のマレーはウインブルドン前哨戦のひとつであるクイーンズクラブの大会でプレーに戻り、現在100位以下に落ちているため本戦でプレーするにはワイルドカード(主催者推薦枠)が必要だった。

 マレーは先週、準備の一環としてロジャー・フェデラー(スイス)と練習する機会を持った。

「アンディとふたたびコートを分かち合えたのは、とても素敵なことだったよ。僕らが最後に一緒に練習コートを共有したのはいつだったか、思い出そうとしていたんだ」とフェデラーはコメントした。

「彼はいい感じだと思ったよ。正直に言って、彼がいかにグラスコートで心地よくプレーしているかが見て取れたしね。もちろんそれはただの練習で、僕らはいろいろなことを試そうとしている。でも僕は彼がここで最後のほうまで勝ち上がるよう、いい活躍を見せてくれることを願っているよ」

 大会初日のセンターコートで、マレーは第24シードのニコラス・バシラシビリ(ジョージア)と対戦することになっている。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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