2年ぶりの開催となる今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」（イギリス・ロンドン／本戦6月28日～7月11日／グラスコート）の男子シングルス準々決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ（セルビア）がノーシードから勝ち上がってきたマートン・フチョビッチ（ハンガリー）を6-3 6-4 6-4で下してベスト4に進出した。試合時間は2時間17分。

　ウインブルドンに2年ぶり16回目の出場となる34歳のジョコビッチは、これまでに5度（2011年、14年～15年、18年～19年）タイトルを獲得。前回開催された2019年はロジャー・フェデラー（スイス）との歴史的決勝を7-6(5) 1-6 7-6(4) 4-6 13-12(3)で制し、グランドスラム大会で16回目の栄冠に輝いた。

　今シーズンのジョコビッチはオーストラリアン・オープン（オーストラリア・メルボルン／ハードコート）とフレンチ・オープン（フランス・パリ／クレーコート）を制しており、今大会で勝つと四大大会優勝回数で男子の最多記録を持つラファエル・ナダル（スペイン）とロジャー・フェデラー（スイス）の「20」に並ぶことができる。

　この結果でジョコビッチは、フチョビッチとの対戦成績を3勝0敗とした。両者はハードコートで2度顔を合わせ、2018年8月のUSオープン（アメリカ・ニューヨーク）の1回戦は6-3 3-6 6-4 6-0で、2019年1月のドーハ（ATP250）の2回戦では4-6 6-4 6-1で、いずれもジョコビッチが勝っていた。

　今大会でのジョコビッチは1回戦でワイルドカード（主催者推薦枠）のジャック・ドレイパー（イギリス）を4-6 6-1 6-2 6-2で、2回戦でケビン・アンダーソン（南アフリカ）を6-3 6-3 6-3で、3回戦で予選勝者のデニス・クドラ（アメリカ）を6-4 6-3 7-6(7)で、4回戦では第17シードのクリスチャン・ガリン（チリ）を6-2 6-4 6-2で破って8強入りを決めていた。

　ジョコビッチは準決勝で、第10シードのデニス・シャポバロフ（カナダ）と第25シードのカレン・ハチャノフ（ロシア）の勝者と対戦する。（テニスマガジン）