アンダーソンがブルックスビーを倒して2019年1月以来のツアー7勝目「かなり険しい道程だった」 [名誉の殿堂オープン]
ATPツアー公式戦の「名誉の殿堂オープン」(ATP250/アメリカ・ロードアイランド州ニューポート/7月12~18日/賞金総額53万5535ドル/グラスコート)の男子シングルス決勝で、第8シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)がノーシードから勝ち上がってきたジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)を7-6(8) 6-4で下してチャンピオンに輝いた。
35歳のアンダーソンがATPツアーのシングルスでタイトルを獲得したのは、2019年1月のプネー(ATP250/ハードコート)以来で7度目となる。
「僕のキャリアは終盤に差し掛かっているとは思うが、僕は進み続けたいという強いモチベーションを持っているんだ」と2020年シーズンに膝の手術を受けて復帰途上にあるアンダーソンは優勝杯を受け取ったあとにセンターコートの観客たちに向かって語った。
「多くのケガや手術があり、かなり険しい道程だった。だからこそ尚、タイトルを獲得することができたことには大きな意味がある」
45年の大会史上大会2番目に若いファイナリストとなった20歳のブルックスビーはこの日、初のATPツアー決勝を戦った。ちなみに最年少は、19歳にして1993年大会で優勝を遂げたグレッグ・ルゼツキー(イギリス)となっている。日曜日の試合は、大会史上もっとも年齢差の大きな決勝だった。
同大会は北米で唯一開催されるグラスコートのツアー公式戦で、国際テニス名誉の殿堂入りを祝うセレモニーとセットで行われている。
2時間11分を要した決勝は、ブルックスビーが2度目のマッチポイントでフォアハンドのリターンをネットにかけた瞬間に幕を閉じた。アンダーソンは腕を挙げたあとベースライン後方に向かい、観客席最前列で見守っていた妻のケルシーさんを抱きしめた。
ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したアンダーソンは第1セットのタイブレークで一時2-5と劣勢に立たされていたが、そこから挽回して7-6で最初のリード奪った。彼はスライスサーブのエースで9-8とし、それからバックハンドのウィナーをダウン・ザ・ラインに決めてセットをもぎ取った。
「幾つかの重要なポイントをサービスで取ることがことができた」と彼は振り返った。
2018年ウインブルドン準優勝者のアンダーソンは、第2セット第1ゲームをブレークして主導権を握った。彼はサービスでハードヒットとスライスを混ぜ、地元の観客の声援を集めたブルックスビーのバランスを崩すことに成功した。
これに先立ちダブルス決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したウイリアム・ブランバーグ/ジャック・ソック(ともにアメリカ)がオースティン・クライチェク(アメリカ)/バセック・ポスピショル(カナダ)を6-2 7-6(3)で倒して優勝を飾った。
昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、開催中止となっていた。(C)AP(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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