「時間変更を主張し続けてくれたノバクは男だ!」準々決勝敗退のメドベージェフ [東京2020]
1年遅れでの開催となる世界的なスポーツの祭典「東京オリンピック2020テニス競技」(東京都江東区・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/7月24日~8月1日/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が第6シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)に2-6 6-7(5)で敗れた。
試合の終盤にイライラしているように見えた。
「イライラなんかしていない。相手のプレーレベルに驚いていただけだ。今日の彼のプレーなら簡単にマスターズ大会で優勝できるはずだ。まだ決勝に進んだこともないのが不思議だ。グランドスラム大会はまた別かもしれないけど、今日のレベルならグランドスラム決勝にもいけるはずだ。そしたらラファエル・ナダル(スペイン)やノバク・ジョコビッチ(セルビア)と戦わないといけないから、大変だろうけど」
時間が変更されても汗が止まらなかった。
「彼が次の準決勝でも今日のプレーを見せられるか楽しみだ。そこが重要なポイントだから。自分に関しては、いつでもベストを尽くしている。今日はこれ以上のプレーは見せられなかった。サービスは普段ならもっとうまく打てるかもしれない。汗でびしょぬれになっていて、うまくトスを上げられなかった。一度トスした直後目に汗が入ったこともあった。今日も難しいコンディションだった。せっかくロシアを代表しているのに、自分自身にもかなり失望している」
第1セット2-6で落として自分に何を言い聞かせようとしたのか。
「何も言っていない。まず、ウェアをすべて着替えた。これまで経験したことがないほど汗が噴き出すから、自分の肌を取り換えたかったよ。最悪のコンディションだった」
それでも15時スタートに変更された。
「素晴らしいことだ。ノバクにお礼を言わないといけない。選手を代表して大会運営側に話をしてくれた。11時スタートの理由を運営側から聞き出したノバクに教えてもらったが、そのあともノバクは再度時間変更を主張してくれた。ノバクは男だ。今日のコンディションも最悪だったけど、11時にプレーするよりはだいぶマシだったよ」(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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