エジプト女子テニスの先駆者として歴史を築くシェリフが同国選手として初のWTAツアー決勝進出 [ウィナーズ・オープン]

写真は2020年フレンチ・オープンでのマヤル・シェリフ(エジプト)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「ウィナーズ・オープン」(WTA250/ルーマニア・クルジュ ナポカ/8月2~8日/賞金総額23万5238ドル/クレーコート)の女子シングルス準決勝が行われ、アンドレア・ペトコビッチ(ドイツ)とマヤル・シェリフ(エジプト)がタイトルをかけて初対決することになった。

 第2シードのペトコビッチが予選勝者のアレクサンドラ・クルニッチ(セルビア)を6-4 6-2で退け、シェリフはミハエラ・ブザネスク(ルーマニア)を7-6(1) 6-4で倒した。

 これに先立ちペトコビッチは、最終セット5-1の時点で日没順延となっていた準々決勝で予選勝者のセオン・メンデス(オーストラリア)を6-7(6) 6-4 6-1で破っていた。

 7月のハンブルク(WTA250/クレーコート)に続く決勝進出を決めた33歳のペトコビッチは、2015年2月のアントワープ(WTAプレミア/室内ハードコート)以来となるツアー7勝目に王手をかけた。

 25歳のシェリフはエジプト女子テニスの先駆者として歴史を塗り替え続けており、今大会での躍進でWTAツアーで決勝に進出した初の同国選手となった。シェリフがツアー大会の本戦でプレーするのがこれが9大会目に過ぎず、今年のオーストラリアン・オープンで2回戦に進出したのがここまでの唯一の勝利だった。

 ダブルスではナテラ・ザラミズ(ロシア)/カーヤ・ユバン(スロベニア)がカタジーナ・ピテール(ポーランド)/シェリフとのノーシード対決の決勝を6-3 6-4で制し、ともにツアー初優勝を飾った。

 この大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより中止となる大会が多い中、WTAツアーのカレンダーに新たに追加されていた。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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