ウェスタン&サザン・オープンが観客フル動員でシンシナティに1年ぶりの帰還

写真は初戦でシードダウンを喫したダビド・ゴファン(ベルギー)(Getty Images)


 ビッグネームのスター選手を何人か失いはしたが、ウェスタン&サザン・オープンの男子本戦が日曜日にスタートした。大会は人数制限なしで観客を迎え、1年間の不在を経て慣れ親しんだリンドナー・ファミリー・テニスセンターに戻ってきたのである。

「この世界クラスのテニス大会がシンシナティに戻ってきたことに興奮しています。男女一緒に開催するイベントとしては観客をフルに動員する最初の大会となる機会を得たことに大きな意義を見出しています」と大会責任者のケイティ・ハース氏は語った。

 USオープンに向けた主要な前哨戦のひとつと見なされているこの大会は昨年、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの中での移動を考慮してニューヨークに場所を移して開催されていた。

 しかし今年の大会では、注目選手が何人か出場していない。ソフィア・ケニン(アメリカ)とセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)がケガを理由に出場を取り消し、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)も参加を見合わせた。

 男子ではディフェンディング・チャンピオンのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と準優勝者のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)に加え、優勝歴7回を誇るロジャー・フェデラー(スイス)と2013年覇者のラファエル・ナダル(スペイン)がそれぞれの事情で不在となっている。

「彼らが不在ということは、多くのプレーヤーにとって優勝する大きなチャンスとなる。ランキングで彼らのすぐあとを追いかけている選手たちにとっては特にそうだ」と2008年と11年のチャンピオンで今回はワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦する元世界1位のアンディ・マレー(イギリス)はコメントした。

 日曜日の夜にセンターコートで行われた1回戦では、ギド・ペラ(アルゼンチン)が第7シードで2019年大会準優勝者のダビド・ゴファン(ベルギー)を 6-3 6-3で倒す番狂わせに成功した。また同日のより早い時間帯の試合では、ブノワ・ペール(フランス)がミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を5-7 6-3 6-2で退けた。

 シンシナティ出身のキャサリン・マクナリー(アメリカ)はワイルドカードを与えられ、3年連続の出場を果たす。19歳のマクナリーは昨年のUSオープンで3回戦に進出するなどアメリカで期待されている若手のひとりだが、同大会では過去2大会のシグルスで未勝利となっている。

「ウェスタン&サザン・オープンは長い間ここで行われてきたから、私は毎年観に来ていたわ。私は3歳のときにテニス始めたから、この大会を観て育ったようなものなの」とマクナリーは話した。

 マクナリーはシングルスのほか、17歳のコリ・ガウフ(アメリカ)と組む“マクココ(McCoco)”ペアでダブルスにもエントリーしている。(APライター◎ジェフ・ウォールナー/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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