好調ズベレフがルブレフを倒して優勝「本当に素晴らしい1週間だった」 [ウェスタン&サザン・オープン]

写真はアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月15~22日/賞金総額540万4435ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第4シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-2 6-3で下して優勝を遂げた。

 金メダルを獲得した東京オリンピックからの勢いを維持したズベレフは最初の4ゲームを連取して主導権を握り、わずか58分で決着をつけた。これは前日に第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)に対する体力を消耗する厳しい準決勝を戦ったズベレフにとって、歓迎すべき結果となった。

「本当に素晴らしい1週間だったよ。これからニューヨークに向かっていく中、信じられないほどいいフィーリングだ」と昨年のUSオープン決勝でドミニク・ティーム(オーストリア)に敗れて準優勝に終わっていたズベレフはコメントした。

「USオープンは、皆が待ちわびている大会だ。ノバク(ジョコビッチ)が戻ってきて、彼が優勝候補の筆頭になる。他の選手たちも素晴らしい調子だね。僕はその週を楽しみにしているよ。何が起こるか見てみようじゃないか。たくさんの仕事が待っている。僕は自分のリズムを見つけ出さなければならない」

 この結果でズベレフは、ルブレフとのツアーでの対戦成績を5戦全勝とした。5本しかアンフォーストエラーを犯さなかったこの試合も含め、すべてズベレフがストレートセットで勝っている。

 ルブレフは試合後、11歳のときから知り合っているこの友人と対戦する際にこれまで一度も勝てていないことで自信が持てずにいることを認めた。

「正確に何をする必要があるかを知る鍵を見つけるために、少なくとも一度は勝たなければならない」とルブレフはコメントした。

「試合をするたびに負けるというのは、簡単なことじゃないよ。テニス云々ではなくメンタルの問題だ。勝てるだけのテニスはあるのだから、どうプレーするかを考えるときに自分の中でどのように振舞うべきかの鍵を見つける必要がある」

 これに先立ち行われたダブルス決勝では、第2シードのマルセル・グラノイェルス(スペイン)/ホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したスティーブ・ジョンソン/オースティン・クライチェク(ともにアメリカ)に7-6(5) 7-6(5)で競り勝ち今季2勝目を挙げた。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの中での移動を考慮し、USオープン会場でもあるフラッシングメドウでUSオープン直前に行われていた。(C)AP(テニスマガジン)


男子ダブルスで優勝を飾ったマルセル・グラノイェルス(スペイン/左)とホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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