メドベージェフがディミトロフを退け8強入り「勝てば勝つほど自信が膨らむ」 [ウェスタン&サザン・オープン]
![](https://images.tennismagazine.jp/media/article/17432/images/main_ac84fba7c6ccbcb70660f50e2cd98597.jpg?w=850)
ATPツアー公式戦の「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月15~22日/賞金総額540万4435ドル/ハードコート)の男子シングルス3回戦が行われ、ベスト8の顔ぶれが出揃った。
ノバクもロジャーもラファもいないが、だからといって今大会で2度目のタイトルを獲ることが第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)にとって簡単という訳ではない。彼はただ、そのように見せているだけなのだ。
2019年チャンピオンで昨年は決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れて準優勝だったメドベージェフは木曜日、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-3 6-3で下して準々決勝に進出した。
「間違いなく、テニスのレベルは非常に高かった。僕たちふたりにとって、非常に暑かった。グリゴールが苦しんでいるのを目にしたから、間違いないと思うよ。まあそれは皆にとって同じだけどね。僕たちの体は暑さに慣れつつあるよ」とメドベージェフは振り返った。
第2セットの序盤で転倒したメドベージェフは、そこから立ち直ってそのセットで決着をつけることに成功した。
「ビデオでは見えなかったと思うけど、(転んだときに)僕のラケットが脚の間に挟まってふくらはぎの後ろを打ったんだ。どのようにしてそうなったかはわからないけどね。でも実際、ふくらはぎに痣ができたんだ。でもただ痣ができただけで、そんなに深刻なものじゃないよ」とメドベージェフは説明した。
先週のトロントで優勝した世界ランク2位のメドベージェフは、マッチポイントでディミトロフがダブルフォールトを犯した瞬間に勝利を決めた。1回戦をBYEで免除されていたメドベージェフはこの大会で最初の2試合にストレート勝ちし、合計2時間28分しかプレーしていない。
メドベージェフは次のラウンドで、第9シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)を7-6(6) 7-6(3)で破って勝ち上がった第7シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)と対戦する。
2005年7月18日以降、ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ジョコビッチ、アンディ・マレー(イギリス)の『ビッグ4』以外で世界2位の座に就いたのはメドベージェフしかいない。ケガやその他の理由により、ジョコビッチ、ナダル、フェデラーは今年の大会に出場しなかった。
試合時間は短いが、メドベージェフはここでの勝利が大きな役割を果たすと考えている。
「ニューヨークとコンディションが似ているこの2大会で試合に勝てば勝つほど、僕の自信は膨らんでいく」と彼は語った。
「自信が大きなカギなんだ。いいプレーができると感じてそこ(USオープン)に臨めるというのはいいものだよ。僕は今、それは可能だとわかっている。グランドスラム大会は本当に厳しいものだ。選手たちは皆、本気で相手を倒そうと向かってくる。そこで自分の最高のテニスを見せたいと望んでいるからね」
そのほかの試合では第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、第4シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)、第12シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、ブノワ・ペール(フランス)が8強入りを決めた。
準々決勝ではチチパスがオジェ アリアシムと、ズベレフがルードと、ルブレフはペールと顔を合わせる。
昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの中での移動を考慮し、USオープン会場でもあるフラッシングメドウでUSオープン直前に行われていた。(C)AP(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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