東京オリンピック金メダリストのズベレフが初戦に勝利「できればもっといいプレーができるよう願っている」 [USオープン]

写真はアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)(Getty Images)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)がサム・クエリー(アメリカ)を6-4 7-5 6-2で下してマッチ連勝を「12」に伸ばした。

 東京オリンピックでノバク・ジョコビッチ(セルビア)の『ゴールデンスラム(四大大会全制覇+オリンピックの金メダル)』を阻止たズベレフは、ニューヨークで彼の『年間グランドスラム(同じ年に四大大会全制覇)』達成を阻む可能性を持つ選手の筆頭と見なされている。

 2020年USオープン準優勝者であるズベレフは、前哨戦のシンシナティを制したことで東京オリンピックでの金メダル獲得で見せた好調さを裏付けた。

「僕はふたつの大会で優勝した。現在12連勝中だ。このレベルをキープして、できればもっといいプレーができるよう願っているよ。ここでノバクを倒すのは途轍もなく難しいことだからね」とズベレフはコメントした。

 昨年のフラッシングメドウで初のグランドスラム制覇に限りなく近づいたズベレフは、ドミニク・ティーム(オーストリア)に対する決勝で2セットを先取しながら逆転負けを喫した。USオープン決勝で2セットアップから敗れたのは、1949年のテッド・シュローダー(アメリカ)以来だった。

 しかし今回のズベレフは、間違いなくしっかり仕事を終える能力を備えているように見える。彼は東京オリンピック準決勝の最後の2セットでジョコビッチを圧倒し、その勢いに乗って決勝でもカレン・ハチャノフ(ロシア)を倒して金メダルに輝いた。

 彼は間違いなく、今回はしっかり仕事を終える能力を擁しているように見える。彼はオリンピックの準決勝でジョコビッチを2セットで圧倒し、その勢いに乗って決勝でカレン・ハチャノフを打ち破った。彼は続けてシンシナティで優勝し、今大会の上位5シードに入っているステファノス・チチパス(ギリシャ)とアンドレイ・ルブレフ(ロシア)にも勝っている。

 ジョコビッチとキャスパー・ルード(ノルウェー)に並び、ズベレフは今季4つのタイトルを獲得している男子選手のひとりだ。しかし彼はジョコビッチが勝った大会の格から見て、彼がニューヨークの明らかな優勝候補であることを重々承知している。

「もしある選手が同じ年に3つのグランドスラムを獲っているなら、USオープンでその選手に優勝候補の肩書を与えなければならない。今そうしなかったら、いつするっていうんだい?」

 ズベレフは次のラウンドで、ルカ・プイユ(フランス)を6-1 5-7 5-7 7-5 6-4で破って勝ち上がったアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)と対戦する。(APライター◎ブライアン・マホニー/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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