18歳のセンセーション、女子のフェルナンデスに続いて男子ではアルカラスが準々決勝へ [USオープン]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)の男子シングルス4回戦で、18歳のカルロス・アルカラス(スペイン)が32歳のペーター・ゴヨブチック(ドイツ)を5-7 6-1 5-7 6-2 6-0で倒してベスト8進出を果たした。

 18歳のレイラ・フェルナンデス(カナダ)が女子シングルスで8強入りした日曜日、男子では同じ年齢のアルカラスがこれに続いた。

 世界ランク55位のアルカラスは前のラウンドで第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)をフルセットで破っており、当時16歳のマイケル・チャン(アメリカ)が1988年にやってのけて以降のグランドスラム大会で2試合連続5セットマッチに勝った最年少の選手となった。

「初めてグランドスラム大会の2週目に臨むことにワクワクしているよ。信じられないような出来事だ。夢の実現だね」とアルカラスは試合後にコメントした。

「このような試合で5セットをプレーするのは本当に厳しい。僕はもっとたくさんグランドスラム大会の準々決勝をプレーするため、これから何度も2週目まで残れるよう願っているんだ。ここでそれができるとは思っていなかったけど、いいパフォーマンスを発揮できて本当にうれしいよ」

 チチパスに対する番狂わせのあとだけに予選勝者で世界141位のゴヨブチックには勝って当然と思われるため精神的に難しかったかと尋ねられた彼は、「とんでもない。ペーターの強さは知っていたから、ステファノスとの試合のことは考えないようにしたよ。厳しい試合になるのはわかっていた」と答え、また試合の終盤には「身体とメンタルの限界にきたかと思った」と明かした。

「あの状況では、観客の存在が非常に重要だった。彼らのエネルギーを感じ、それに背中を押されたんだ。観客がいなかったら、僕は今ここにいることができなかっただろうね」

 1963年以降でもっとも若いUSオープン準々決勝進出者となったアルカラスは、次のラウンドで第12シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)と対戦することになった。
 
 21歳のオジェ アリアシムはフランシス・ティアフォー(アメリカ)を24本のサービスエースの力を借りて4-6 6-2 7-6(6) 6-4で振りきり、ウインブルドンに続いてグランドスラム2大会連続となる準々決勝進出を決めた。

 アルカラスについて尋ねられたオジェ アリアシムは、「ある時点で、年齢はただの数字になる。彼はすでに、実力を確立させた選手であるかのように感じているんじゃないかな」と答えた。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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