「カナダでメドベージェフに完敗。その上にはノバクもいる。俺なんてまだまだ」4回戦敗退で今夏を振り返るオペルカ [USオープン]

4回戦でロイド・ハリス(南アフリカ)に敗れたライリー・オペルカ(アメリカ)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)の男子シングルス4回戦で、第22シードのライリー・オペルカ(アメリカ)がロイド・ハリス(南アフリカ)に7-6(6) 4-6 1-6 3-6で敗れた。

 初のグランドスラム大会ベスト16で躍進したオペルカがこの試合と今大会を振り返った。

「サービスがあまりよくなかった。いや、正直悪かった。彼のサービスは素晴らしかった。自分のファーストサーブの確率が高くないということは、相手が多く返してくるということ。俺のサービスがよくないということは、試合全体が変わってしまい、苦しくなる。いつもは試合の中でもう少しいい方法を見つけられるが、今日はできなかった。あれほどサービスが酷いと自分の持ち味は出せない。彼のサービスはよかった」

 それでも第1ゲームで6本のサービスエースがあった。何がおかしくなったのか。

「いや、最初からダメだった。ファーストサーブは恐らく2本に1本くらいしか入らなかったはずだ。最初のゲームで6本サービスエースがあっても、25本もファーストサーブを打たなければならなかった。その意味がわかるだろ? 狙ったところに打てなかった。それほどサービスが酷く、すべてが変わってしまった。サービスがもしよかったとしても、彼のサービスゲームをそれほどブレークできなかっただろう。彼のサービスは信じられないほどよかった。もし自分のサービスがよかったら、タイブレークにもつれていただろう。お互い、ブレークできなかったはずだ」

 先月対戦したばかりだが、サービスのコースを読まれていたのか?

「読まれていたとは思わない。とにかく確率がよくなかった。彼は身長が193cmもあるのに、瞬発力があり動きがいい。コースを読んでいたとは思わない。動きがいいだけだ。それに対して俺は今夏で一番サービスの調子が悪かった。狙い通りにサービスが打てたときでも、彼は長い手と素早い動きでボールに追いついた」

 それでも今夏の活躍は目覚ましかった。アメリカ勢の活躍も目立った。

「本当だよ。いい夏だった。今夏は自分のことをよく理解できた。この調子でいきたいし、学んだことをしっかり記憶しておきたい。特に今日の敗戦からは学ぶことが多かった。現在トップ100にアメリカ人は14人かな? なかなかの数だ。ただ、飛び抜けたワールドクラスがいないだけだ。ピート・サンプラス(アメリカ)とアンドレ・アガシ(アメリカ)の時代がまたくるとは思えない。あんなことはどこの国でも珍しい。今はロシアが近い位置にいるかもしれないが。ジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)とセバスチャン・コルダ(アメリカ)がアメリカのトップ2で、グランドスラムを狙える候補者だと思う。しかし、アメリカのここまでの低迷はストレスが溜まるものだ。でも、今はトップ100に14人いて、数人はトップを窺っている。だが、スイスなんてトップ100にロジャー・フェデラー(スイス)とスタン・ワウリンカ(スイス)だけだが、2人ともトップレベルだ。でもアメリカにはグランドスラム大会のファイナリストがいない。誰かがブレークスルーを果たすのも時間の問題だと思うけどね」

 あなた自身もカナディアン・オープンでファイナリストになり、候補に入るのではないか?

「そう願っているよ。でも、その決勝はダニール・メドベージェフ(ロシア)に完敗だった。5セットマッチのフレンチ・オープンでもストレート負け。ダニールの上にはノバク・ジョコビッチ(セルビア)もいる。俺なんかまだまだだよ」

 パワーとサイズに恵まれているが、それが今年躍進した要因ではなかった。

「オフコートでもいい努力を重ねてきた。コーチ、フィジオを含めた素晴らしいチームに恵まれている。メンタルコーチを含めてコート外も含めて自分の周囲にいる人々から学んでいる。それが今年上昇できた大きな要因だ。そしてトップ20、トップ30の選手からは学べることが必ずある。違いは凄く細かいところにあるんだ。ノバクはいつも自分で用意した食料をコートに持参して採っている。ラケットは専門の技術者に頼んで、自分仕様のものに変えている。プレーする以前に多くのお金を掛けているんだ。テニスというビジネスでは、そういった細かいところの違いが、大きな違いを生み出している」

 今夏、自分が学んだことは何ですか?

「自分の調子がよくないときでも、対戦相手にとって厄介な選手になる方法を学んだ。サービスがダメ、リターンもダメでも、勝つ方法を学んだんだ。リターンがよくない日に勝つのは簡単じゃない。でも、調子がよくない中でも、自分の引き出しの中にトップ選手を倒すための武器を手に入れたんだ」

 過去にグランドスラム大会で勝ち上がったときに、フィジカル面で耐えられるかわからないと話していた。この4試合を経験して、どうだったか。

「体の調子は今もいいよ。3回戦まですべてストレート勝ちだったのが大きな助けになった。今日は4セットで負けたけど、もし4セットで勝っていたとしても2日後にもいい状態で戦えると思う。体が見せた反応にはかなり満足しているよ」(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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