「ラケットを折っても何もないのにピンクのバッグで罰金1万ドル?」3回戦勝利も不満のオペルカ [USオープン]
今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)の男子シングルス3回戦でニコラス・バシラシビリ(ジョージア)を7-6(5) 6-3 6-4で倒した第22シードのライリー・オペルカ(アメリカ)が試合を振り返り、自身の罰金問題について語った。
「試合内容にはあまり満足していない。スロースタートだった。フォアハンドがクソだった。それでもいいこともあった。素晴らしい選手を相手にストレート勝ちした。自分より少しだけ劣る相手にね。サービスもよくはなかった。ひとつだけよかったと思うのは、ネットに出るタイミングで大事なポイントでボレーをうまく打てた」
大事なポイントで積極的にネットに出たが、自信があるのか?
「今日の3回戦は積極的に出た。でも2回戦では出なかった。1回戦ではもっと出なかった。1、2回戦はストローク、特にフォアハンドに自信があったんだ。試合によってやり方を変えている。フォアハンドがよくないときはネットでポイントを取るようにしている。今日はあまり調子がよくなかった。俺は世界でもトップレベルのサービスを打つ。調子がよければ、相手は何もできないこともある。今日はフォアハンドが残念だったから、大事なポイントでネットに出た。それは隠すつもりもない。とにかくダメだったんだ」
今大会はアメリカ人選手の活躍が目覚ましい。
「まだ第1週が終わったところだから、何とも言えない。でも、ジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)は第2週も活躍すると思う。ブランドン・ナカシマ(アメリカ)も、敗退したセバスチャン・コルダ(アメリカ)もいい選手だ。若手は俺たちの世代よりも強い。ブルックスビーがノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦するのが楽しみだ。ジョコビッチを苦しめると思うよ。若手がアメリカテニス界を引っ張っていってくれると思う」
ライリー・オペルカ(テニスマガジン)はピンクのバッグが規約違反のため1万ドルの罰金を科せられた
ピンクのバッグについては、2回戦の前に注意されていたのか?
「いいや、されていない」
では何が起きたんだ? 1万ドル(約110万円)の罰金を課せられたことをどう思っている?
「USオープンがそんなことをするなんて、冗談もほどほどにしてくれよ。ピンクのバッグで1万ドル? 冗談じゃない。主審はロゴのサイズを測る必要があると言ってきたんだ。このバッグは特別に作られたもの。測ってみたら、大き過ぎた。フレンチ・オープンで使っていたバッグとは別物だ。小さくする努力はしてきた。製造過程でミスがあった。ヨーロッパでは規定内になるサイズについて間違いがあったようだ。でも、小さくしようとした。大会関係者ではなく、君から言われて気付いた。それもおかしなこと。俺は試合中に膝でラケットを真っ二つに折っても1ドルも取られなかったが、ピンクのバッグで1万ドルを取られた。酷いジョークだぜ。さすがにこれは厳し過ぎると思う。俺の仕事はロゴの大きさを測ることじゃない。試合に勝つことが仕事なんだ。もっと心配しなきゃいけないことがほかにたくさんある。主審にロゴの大きさを測るのが仕事だと言われたら、断るね。それはそいつの仕事だ。俺はバシラシビリを倒してグランドスラムのベスト16にいきたいんだよ」
罰金についてどうやって知った?
「君からだ。君のツイートを読んで知った。俺らの賞金はこの1年半で下がっているのに、罰金は上がっている。俺は他の選手のことをとやかく言いたくないし、裏切りたくもない。でも、俺より酷いことをして少ない罰金で逃れた奴もいるんだ。いつも俺たちから賞金を奪いたいのか? あいつらは昨年チケット収入がなくなった分を今年取り返したいのだろう。どこかに寄付されるのならいいよ。この数週間、アメリカでは惨事が起きている。俺から1万ドル奪うなら、主要な組織がそれを手にするべきじゃない。それが俺の考えだ」
準々決勝で対戦するロイド・ハリス(南アフリカ)。
「彼は長身なのに動きがいいから、難しい試合になるだろう。俺のサービスを返すのに、手足の長さが大いに役立つだろう。バックハンドは素晴らしいし、サービスもいい。トロントで彼に勝てたのは物凄くラッキーだった。あの試合では彼のほうがいいプレーをしていたからね。今日はデニス・シャポバロフ(カナダ)を倒したようだけど、いいプレーをしたはずだ。タフな試合になるだろう。自分がいいプレーを見せれば、数ポイント差の接戦になるだろう。でもいいプレーができなければ、完敗だ。それが現実的な見方だと思う」(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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