メドベージェフが予選勝者の進撃を食い止め3年連続ベスト4進出「最後の一歩を踏みたい」 [USオープン]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)がボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)を6-3 6-0 4-6 7-5で下して3年連続でベスト4に進出した。

 ファン デ ザンツフープに対してメドベージェフは今大会で初めてセットを落としたが、立ち直ってグランドスラム初タイトルの夢を継続させた。彼は競った終盤でも踏みこたえ、予選勝者の快進撃を食い止めた。

 2019年大会で決勝に進出したメドベージェフはラファエル・ナダル(スペイン)にフルセットの末に敗れてその夢まであと一歩のところまで迫り、昨年は準決勝で最終的にチャンピオンとなったドミニク・ティーム(オーストリア)に敗れていた。

「過去2年よりもあとほんの少し上手くやって、この最後の一歩を踏みたいんだ。これは実際、もっとも難しいものだからね」と25歳のメドベージェフはコメントした。

 この試合でのメドベージェフは、この上なく快調なスタートを切った。彼は試合開始からファン デ ザンツフープのサービスゲーム8回のうち6度ブレークし、第2セットはわずか22分で終わらせた。

 USオープンで準決勝に進出した初の予選勝者になることを目指していた25歳のファン デ ザンツフープは序盤で完全に打ち負かされ、アーサー・アッシュ・スタジアムに応援に来ていたオレンジのシャツを着たファンたちをがっかりさせた。今大会前に一度もニューヨークに来たことがなかったファン デ ザンツフープは粘りを見せたが、初出場ながら4強入りした1948年以来の男子選手になることはできなかった。

 メドベージェフは準決勝で、カルロス・アルカラス(スペイン)の途中棄権で勝ち上がった第12シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)と対戦する。第1セットを3-6で落とし18歳のアルカラスは、第2セット1-3となった時点で試合続行を断念した。

 火曜日のナイトセッションで行われたオジェ アリアシムとアルカラスの試合は、20歳のナダルが19歳のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を倒した2006年フレンチ・オープン以降でもっとも年齢の低いベスト8での対決だった。(APライター◎ブライアン・マホニー/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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