9月24日から26日にかけてアメリカ・ボストンで開催される男子テニスの団体戦「レーバー・カップ2021」の初日第1試合でチーム・ヨーロッパのキャスパー・ルード（ノルウェー）に3-6 6-7(4)で敗れたチーム・ワールドのライリー・オペルカ（アメリカ）が試合後に語った。

「キャスパーが素晴らしかった。最初から思い切って攻めてきた。とにかく粘ろうとした、生き残ろうとした。何とか状況を変えようとした。でも、いいプレーができなかった。それが結果に繋がった。キャスパーのほうがよかった」

　試合が進むにつれて、どうやってキャスパーを攻略しようとした？

「このコートのコンディションは初めての経験だった。このコートとボールに慣れるのに少し時間がかかった。サービス＆ボレーをしてみたり、ファーストサービスを少し強く打ったりした。そしてアグレッシブにプレーしようとした。うまくいかなかったが、トライはした。コートのコンディションは自分よりも相手に合っていたと思う。でも彼は本当に素晴らしかった」

　キャスパーのサービスが素晴らしかったため、今日の試合で一番問題だったのはリターンだったのでは？

「いや、自分のサービスのとき、どれほど多くのボールがリターンされてラリーになったかどうかが重要だった。自分が1セットで2回もブレークされることは、そんなに頻繁に起きることじゃない。おそらくファーストサーブの確率もあまりよくなかったし、セカンドサーブでポイントが取れた確率も高くないはずだ。相手のリターンが大きなポイントだったと思う」


ライリー・オペルカ（アメリカ）の練習を見守るジョン・マッケンロー（アメリカ）（Getty Images）

　ベンチに選手やキャプテンがいてアドバイスをくれる経験は今までになかったもののはず。

「素晴らしいし、心地よかった。今年は20週以上はツアーを回っていた。自分がコート上で一番心地よくプレーできる方法はよくわかっている。でも、ジョニー・マック（マッケンロー）がベンチにいてくれるのは素晴らしい。彼の一番凄いところはマインドセットが物凄く前向きなこと。早くにリードされたけど、そこからどう逆転するかを彼はポジティブにアドバイスしてくれた。“自分のやり方を貫くよ！”と言いそうになったけど、聞いてよかった」

　キャスパーとはシンシナティで対戦したばかりだけど、前回との違いは？

「完全に異なるサーフェスだ。シンシナティは速く、生きたボールがいくけど、ここは遅く、ボールが死んだように止まる。コートのスピードという点では今までプレーした中で一番極端だった。かなり違ったよ」

　キャスパーと何度か対戦してきたが、一番脅威に感じたのどこ？

 「今日はすべてだ」

　マッケンロー・キャプテンから学んだことは？

「素晴らしい。彼はレジェンドで、一緒にいるのが楽しい。そのいい雰囲気を皆がロッカールームで楽しんでいる。凄く現実的でポジティブ。思ったことをはっきり言ってくれる。自分たちがやるべきことをしっかりやれば何も余計なことは言わない。はっきり言ってくれるから、俺もチームの皆も好きなやり方だ。だからこそレジェンドだし、同じ時間を共有できるのは素晴らしい経験。マッケンロー兄弟は素晴らしいマインドを持った2人だ」（テニスマガジン）