シングルス6連勝の欧州選抜が11対1と大量リード、大会後に帰国予定のキリオスは今後の不参加を示唆 [第4回レーバー・カップ]

写真はニック・キリオス(オーストラリア)(Getty Images)


 2017年に創設された『欧州選抜vs世界選抜』のチーム対抗戦「第4回レーバー・カップ」(アメリカ・マサチューセッツ州ボストン/9月24~26日/室内ハードコート)の大会2日目が終了し、欧州選抜が11対1と大量リードを奪った。

 先に13ポイントを取ったチームが勝者となるため、欧州選抜が勝利を決めるには日曜日に行われる残り4試合のうち1勝を挙げる必要があるだけとなった。各試合の勝利は金曜日が1ポイント、土曜日が2ポイント、日曜日は3ポイントの価値を持つ。

 ニック・キリオス(オーストラリア)は自分が今後何年もツアーに留まると予想してはおらず、第1試合でフレンチ・オープン準優勝者のステファノス・チチパス(ギリシャ)に3-6 4-6で敗れたあとに「恐らくふたたびレーバー・カップでプレーすることはないだろう」と記者たちに話した。

 NBAのセルティックスとNHLのブルーインズの本拠地であるTDガーデンで開催されている3日間のイベントは、自分にとって「間違いなく」2021年シーズン最後の大会になるとキリオスは明言した。母親の「健康状態があまりよくない」と明かしたキリオスは、大会終了後にオーストラリアに帰国する予定になっている。

 まだ26歳のキリオスは自分のキャリアについて、「コートにいる限りはベストを尽くすけど、あと4~5年はプレーするつもりだとは言わないよ。嘘はつきたくないからね」と語った。

 このあとに行われたデイセッションの第2試合は、東京オリンピック金メダリストのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)がジョン・イズナー(アメリカ)との接戦を7-6(5) 6-7(6) [10-5]で制した。


接戦を終えて検討を称えあうアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/左)とジョン・イズナー(アメリカ)(Getty Images)

 ナイトセッションではUSオープンでグランドスラム初制覇を果たしたダニール・メドベージェフ(ロシア)がデニス・シャポバロフ(カナダ)を6-4 6-0で退け欧州選抜のシングルスでの戦績を6勝0敗としたあと、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)/チチパスがイズナー/キリオスを6-7(8) 6-3 [10-4]で倒して2日目を締めくくった。


大会デビュー戦を飾り、チームメイトに祝福されるダニール・メドベージェフ(ロシア/中央)(Getty Images)


ダブルスの勝利で大会2日目を締めくくった欧州選抜のアンドレイ・ルブレフ(右)/ステファノス・チチパス(ロシア/ギリシャ)(Getty Images)

 ボストンは2020年にレーバー・カップの開催地となるはずだったが、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより1年延期となっていた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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