「ルブレフは思ったことを何でも口に出す!」ズベレフが優勝会見で欧州選抜の裏話を暴露 [レーバー・カップ2021]
2021年9月24日(金)から26日(日)にアメリカ・ボストンで開催された男子テニスの団体戦「レーバー・カップ2021」で、ビヨン・ボルグ(スウェーデン)率いる欧州選抜が14-1でジョン・マッケンロー(アメリカ)率いる世界選抜に圧勝した。欧州選抜の優勝会見ではアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が発言者に何度も突っ込みを入れて笑いを誘った。
ビヨン・ボルグ(スウェーデン)
「自分にとってキャプテンとして年間でもっとも重要な大会。タイトルを防衛できてみんな喜んでいる。この6選手はテニスの未来を担っており、素晴らしいプレーができる」
「フェリー(フェリシアーノ・ロペス(スペイン/40歳)も未来を担っているの?」(アンドレイ・ルブレフ)
「ごめん。そうだったね。とにかく、チームとして我々が成し遂げたことは素晴らしい。接戦もあったが、すべて自分たちが制した。とても満足している」
アンドレイ・ルブレフ(ロシア)
「コメントするの、最後でもいい? 言うことを今から考えないといけないんだ。皆が話したあとに何か思いつくだろうから。(仲間にダメだと言われ)OK。自分にとってプレー面で素晴らしい大会だった。チーム全員との関係も素晴らしい。楽しかった。今年は2度感動的な瞬間があった。一つはオリンピックの金メダル。二つ目がこの大会だ。一生忘れられない記憶になるだろう。凄く楽しかったから終わるのが寂しい。素晴らしいコート、スタジアム、雰囲気、満員のスタンド、このパンデミックの厳しい期間にもっとも欠いていたものばかりだ。この素晴らしいチームの一員だったことに感謝したい。この選手たちとプレーして同じ時間を共有できてよかった。これでOKかな?」
マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)
「アンドレイ、何を話していいかわからないと言ったのに、10分も喋るなんて!(笑) まずは皆に感謝したい。素晴らしい大会だった。これまでツアー中に食事をする機会がなかったけど、今度みんなで一緒に食べようと約束したんだ。ツアーでは自分自身のためにプレーするけど、このようにチームのためにプレーするのは素晴らしい機会。ずっと前からお互いを知っているから、今回達成したことも素晴らしいけど、もっと上手くなりたいというモティベーション、刺激を皆にもらった。ビヨンとトーマス・エンクイスト(スウェーデン)からは多くを学んだ。自分を呼んでくれてありがとう。アンドレイが言ったように、長くいい思い出として記憶される大会だ。来年も出られたらうれしい」
ステファノス・チチパス(ギリシャ)
「まずはチームメイトの皆、ありがとう。普段は皆がライバルだけど、同じチームの一員として戦うのは素晴らしいものだった。このトロフィーのために戦うことは光栄。皆で作り上げた思い出が今大会のもっとも美しいもの。もちろんトロフィーも記憶と一緒に忘れられないだろう。素晴らしいキャプテン、今大会に全力を尽くせる選手たちと一緒に戦えたことは最高の経験になった。ここにいられること自体が光栄だ。最高の選手たちであるチームメイトから学ぶことはとても貴重な経験になる」
ダニール・メドベージェフ(ロシア)
「アメージングなチームだった。何を言ったらいいかわからないほど感激している。アメージング、アメージング、アメージング、アメージング!(笑) 真面目に、素晴らしい大会だった。今笑いが止まらないから話すのが難しいよ。楽しい時間を過ごせたのは見てもらえばわかる通りだ。これから盛大にお祝いするよ。自分はシングルスでチームに2ポイントもたらすことができてうれしい。僕らはシングルス全勝、ダブルスも2勝1敗だから、来年の目標は全勝になる。簡単ではないけどね。世界最高の選手たちが戦う最高のイベントだった。チーム、ビヨン、トーマスに感謝したい」
「チームメイトへの感謝は無いのか?」(ルブレフ)
「チームって言っただろ!」
アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)
「僕にとっては多くのことを学んだ大会だ。まず、キャスパー・ルード(ノルウェー)がクレーコート以外でも強いことがわかったし」
「俺は知ってたぜ!」(ルブレフ)
シャポバロフ戦でコートに倒れ込んだままフォアハンドを放ったメドベージェフ(Getty Images)
「お前、2分間だけでも黙ってられないのか?(笑)フェリーが新世代の選手でテニスの未来を担っていることを学んだ。自分こそが思ったことを何でも口にするタイプだと思っていたけど、アンドレイのほうがおしゃべりだ。おかげで上には上がいることを学んだ。マッテオはきつい試合のあと、声が出なくなることも学んだ。ダニールはコートに倒れたときこそ、最強のフォアハンドを打つことを学んだ。あと何を学んだっけ?」
「お前については何を学んだんだ? 今でもお前が一番格好いいことを学んだのか?(笑)」(ルブレフ)
前夜祭でルブレフの蝶ネクタイを直すズベレフ(Getty Images)
「わかった。アンドレイが蝶ネクタイをうまく結べることがわかった。前夜祭で4回結び直していたからね」
「OK、それは事実だ。初めて本当のことを言ったな。いや、2度目か?」(ルブレフ)
「僕と1対1のインタビューをしたいのか? そのほうが面白いかもしれない」
「いいね! でも、そろそろ話をまとめてくれ」(ルブレフ)
「素晴らしい大会だった。皆が楽しんだ。来年ロンドンでの開催を楽しみにしている。過去3度の優勝を経験している僕、ステファノス、ダニールは出場を熱望している。このメンバーの多くがまたそこに集まれればうれしい。そしてもちろん、フェリーは来年世界ランキング2位にまで上昇して、3つのグランドスラムを獲るだろう。それが僕の予想だ」
フェリシアーノ・ロペス(スペイン)
「あと何を言えばいいかな? 皆が素晴らしいトークを披露したからね。アンドレイは今大会のMVPだと思う」
「君が3つのグランドスラムを獲るとサーシャ(ズベレフ)が言ったよ」(ルブレフ)
「ノー、ノー。この会見でダニールのトークを見たら、勝てないと思った。(笑)。彼がMVPになるだろう。僕にとっても素晴らしい時間だった。トーマス、ビヨン、チームメートの皆に感謝している。素晴らしい時間だった。彼らのプレーを間近で見られて、本当に凄かった。欧州選抜は今後何度もレーバー・カップで優勝するだろう。僕の予想が外れないように、皆いいプレーをしてくれよ。今夜はこれから皆でお祝いしたい。キャスパー、君も言いたいことがあるかい?」
キャスパー・ルード(ノルウェー)
「皆のあとに話すことはあまりないけど、僕にとってもとても楽しい大会だった。自分が尊敬している同年代の若い選手たちで集まり、彼らから何かを学ぼうとした。皆ランキングが自分より上の選手ばかりだ。彼らと一緒にいて学ぶ機会は貴重なものだった。トーマス、ビヨンが率いるチームでプレーできたことを誇りに思う」(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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