クライシュテルスが1年以上ぶりの公式戦でシェイ・スーウェイに敗れる、2度目の復帰後4連敗 [シカゴ秋季クラシック]

写真はTruistアトランタ・オープンのエキジビションマッチでのキム・クライシュテルス(ベルギー)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「シカゴ秋季テニス・クラシック」(WTA500/アメリカ・イリノイ州シカゴ/9月27日~10月3日/賞金総額56万5530ドル/ハードコート)の女子シングルス1回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したキム・クライシュテルス(ベルギー)はオーストラリアン・オープン準々決勝進出者のシェイ・スーウェイ(台湾)に3-6 7-5 3-6敗れ、WTAツアー復帰戦で勝利を掴むことはできなかった。

 これはグランドスラム大会を4度制した実績を持つ元女王のクライシュテルスにとって、1年以上前の2020年USオープン1回戦以来となる公式戦でのプレーだった。クライシュテルスは昨シーズンに一度復帰したが、0勝3敗という戦績に終わっていた。そのあと彼女は10月に膝の手術を余儀なくされ、今年の1月には新型コロナウイルス(COVID-19)に感染した。

「(今日の試合では)いいことも悪いことあり、一貫性がなかったわね。でもコーチやトレーナーたちとも話したのだけど、私にとってもっとも重要なのはこれといった問題なく肉体的にこういった試合を潜り抜けられるということだったと思うの。それが主な目標だったわ」と38歳のクライシュテルスは試合後に語った。

「私は今日、もう少しというところまでいった。勝てはしなかったけど、フィーリングは悪くないし進歩はしているわ。それがもっとも重要なことよ」

 まだ10代だった2001年にフレンチ・オープンで決勝に進出したクライシュテルスは、それからグランドスラム決勝で4敗したあと2005年USオープンでついに最初のタイトルを獲得した。それから彼女は一度引退して復帰したあとの2009年と10年にふたたびUSオープンで優勝し、2011年にはオーストラリアン・オープンでも栄冠に輝いた。

「彼女が本当に偉大な選手だということは皆が知っているわ。コート外でも彼女は本当にいい人で、礼儀正しく親切なので私はずっと彼女のことが大好きだったの。彼女と10年前に対戦しなかったのはラッキーなことね」とシェイはコメントした。

 クライシュテルスはシカゴに留まり、同胞のキルステン・フリプケンス(ベルギー)と組んでダブルスをプレーする予定になっている。しかし彼女は今季の残り期間の予定について、確信を持てないでいる。

「もし体が持ち堪えそうなら、できればインディアンウェルズでプレーしたいと思っているわ。現時点では大丈夫よ。多くの試合をプレーしようとすることにワクワクしているし、ワールドチームテニスのことも楽しみにしているの。私は昨年、そこで大きな進歩を感じたから」

 シェイは次のラウンドで、第6シードのオンス・ジャバー(チュニジア)と対戦する。上位8シードは初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

 そのほかの試合では第9シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)、第10シードのダニエル・コリンズ(アメリカ)、第12シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア)、マルケタ・ボンドルソバ(チェコ)、シェルビー・ロジャーズ(アメリカ)、アンドレア・ペトコビッチ(ドイツ)らが2回戦に駒を進めた。

 マディソン・キーズ(アメリカ)は右肩のケガのため、アリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)に対して4-6 0-2とリードされた時点で棄権を余儀なくされた。

 この大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより中止となる大会が多い中、WTAツアーのカレンダーに新たに追加された。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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